こんにちは。高橋ゆりこです。
「過保護のカホコ」８話のバス停でのシーンで、
はじめくんが、７歳のときからずっと抱えてきたブロック。
「俺は母親に捨てられた」
このブロックが外れました。
今日は、
はじめくんのブロックがどうやってできたのか
はじめくんのブロックがどうやって外れたのか
について、書きますね。
以前、はじめくんは、自分の母親がいなくなった出来事を、
いつも持っている赤い絵の具に絡めて、
カホコにこう説明しています。
「昔、金もねえクセに、母親が買ってくれたんだよ。
母ひとり、子ひとりだったから。
はじめは絵が上手だから大きくなったら画家になったら？
とか言われて、その気になって、
買ってもらった絵具使ってガンガン使って何枚も絵描いてたら、
どうしたとおもう？あいつ。
７歳のとき、朝起きたら、テーブルにおにぎりとごめんねって書き起き残して、突然いなくなったんだよ！」
はじめくんは、母親が出て行った理由を、
俺がバカみたいに絵ばっかり描いて、
高い絵の具を沢山使うような子どもだったから。
だから、俺は母親に捨てられたのだ。
そう信じて、歯を食いしばって、ひとりで生きてきました。
バイトしながら何とか奨学金で大学入って。
「母親をいつか見返してやる！」
という強い思いだけを頼りに、
かつて母親に買ってもらった、使い切った赤い絵の具を握りしめ、
はじめくんは、ひとりで生きてきた。
そんなはじめくんが、カホコに出会い、
カホコの純粋でまっすぐなところに惹かれ、
自分も、素直になれるんじゃないか。
自分も、人を信じることができるんじゃないか。
ひたむきなカホコと一緒にいたら、
呪縛から解放されるような温かさを感じて、
それが出来なかった自分も、できるようになれるんじゃないか。
はじめくんは、カホコにそんな希望を感じたのです。
カホコの両親へ、結婚をしたいと申し出るシーンで、
はじめくんは、カホコについて、こう話しています。
「カホコさんは、僕に、人の愛とか善意を信じていいんだというチカラをくれるんです。
カホコさんと一緒なら、もうひねくれたり、人を妬んだりしないで、日の当たる場所にいる勇気が出るんです。
だから、僕をカホコさんの家族にさせてください。」
カホコとはじめくんが出会って、
人生が大きくプラスへと変わったのは、カホコだけじゃない。
はじめくんの人生も、大きくプラスへと変化したのです。
カホコに促されて、育った施設に初めて里帰りし、
はじめくんは、母親からの手紙を受け取ります。
その手紙には、母親が、はじめくんを置いて出て行った本当の理由が書かれていました。
７歳のはじめくんを置いて、母親が出て行った理由は、
亡くなった夫の借金苦で薬に溺れてしまっている自分が、
そのままはじめくんと一緒にいたら、
現実から逃げるために、無理心中をしてしまいそうだったから。
でも、そんなことはしたくなかった。
はじめくんの未来を守りたかった。
だから、お母さんは、はじめくんから離れることを選んだ。
お母さんが出て行った理由は、
はじめくんを捨てたのではなく、はじめくんの未来を守りたかったからだった。
手紙には、はじめくんの未来を願う母の思いが綴られていました。
はじめくんは、お母さんにずっと愛されていた。
７歳で、ひとり、お母さんに置いて行かれて、
苦しかったけど、辛かったけど、悲しかったけど、寂しかったけど。
嫌われて、捨てられたわけではなかった。
はじめくんのことを、ひどく傷つける形ではあったけど、
はじめくんをひとり置いて行ったのは、
お母さんの愛ゆえだった。
でも、きっと。
今までのはじめくんだったら、
この真実を受け入れることはできなかったと思います。
お母さんに対して、頑なだったはじめくんの心が、
カホコと共に日々を過ごす中で、
母親に捨てられた呪縛から解放され始めた。
母親の真実を、はじめくんは素直に受け入れることができたのです。
母親と再会した後のバス停で、
７歳からずっと抱えてきたはじめくんの我慢が、決壊しました。
自分が泣いていることに戸惑っている はじめくんに、
カホコは、
「泣いていいんだよ。ずっと我慢して来たんだもんね。」
と温かく寄り添います。
このときの、カホコの包容力がハンパなかったです。
号泣するはじめくんに、カホコは、
泣いていいよー
大丈夫だよー
わたしはずっとここにいるよー
って、ずーっと温かく優しく伝え続けていました。
号泣しているはじめくんを、半端ない包容力で包んでいるカホコからは、スッバラシイほど愛が溢れていました。
やっぱり、カホコは愛されて育った子なのです。
包容力って、愛の器の大きさなのだと、
このシーンを観ていて気づきました。
大きなカホコの包容力に触れて、
深い安心感に包まれたはじめくんは、
その瞬間、自分の本当の気持ちに気づき、本音を告白します。
「会いたかったよカホコー
もう別れるなんて言わないでくれよー カホコー」
お母さんに会えたことで、はじめくんが泣いているんだ。
そう思っていたカホコは、
はじめくんから自分の名前を呼ばれて、
びっくりして、一瞬戸惑います。
でも、瞬時に笑顔でカホコは受け入れ、
はじめくんに向かって優しくこう言うのです。
「お言葉ですけど、別れようって言ったのそっちだからね」
すると、はじめくんが、
「でも、カホコだってそうしようって言ったじゃん！」
と拗ねて甘えます。
そんなはじめくんを丸ごと、カホコは素直に笑顔で受け入れます。
「そうだね。
ごめんごめん。」
カホコは、笑顔で抱きしめ、はじめくんの頭を優しく撫でます。
すると、はじめくんは、悲痛な声で、泣きながら言いました。
「もう カホコに会えないって思ったらさ。
怖くてたまんなくて。
またずっとひとりぼっちかと思って。
もうどこにも行かないでくれよ。
カホコがいないと自分が嫌になるんだよ。
自分が生きてるこの世界も嫌になるんだよ。
もうそんなの嫌なんだよ。」
はじめくんにとって、カホコは、
この世界で生きて行くための安心できる居場所であり、光なのだ。
カホコに久しぶりに会えて、
カホコの優しさと愛に包まれて、
そのことを、体中で、はじめくんは、強く強く感じたのです。
「カホコをもう絶対に放したくない。」
その強い思いが、カホコの両親への
「結婚させてください」宣言に繋がるのですね。
前回の「付き合うのやめよう」からの予告で、
どうなったらそうなるんだよ！？
と思っていたら、そうきたかー！な展開でした。
カホコにとっても、
はじめくんにとっても、
お互いがかけがえのない存在なのだ。
ということが、お互いに深く感じることができて、よかったなぁ。
このドラマ。
カホコとカホコのママ。
ばあばとカホコのママ。
はじめくんと母親。
様々な母と子のブロックが、本当に分かりやすく描かれています。
明日の９話は、どんな展開になるのか。
目が離せなくなってきましたー。
わたしの書くカホコシリーズが、何だか人気なんだそうです。
めっちゃ嬉しい！(≧∇≦)
まだ読んでない方は、良かったら読んでみてね。
いっぱいあるけどネ(笑)
過保護のカホコと宇宙の法則
カホコが自立する方法
記憶が700％嘘とは
カホコ２話も宇宙の法則てんこもり
カホコ３話「母と娘の分離」
わたしは生きててもいいんだ
自立は依存から始まる
愛するより信じる方が難しい
ブロックは性格を形成する元になる
カホコの母娘の関係性とブロックの仕組み
ばあばから、カホコのママに受け継がれたモノ
カホコのママの覚悟
宇宙の法則＆ブロック解消（UMI)完全マスターコース７期は、11月27日募集開始、2018年１月開講決定しました
基礎講座は１月１７日〜２１日を予定しております。
FBフォロー受付中
日常のリアルすぎる高橋ゆりこのつぶやきが流れてきます（笑）
