市民公開講座に参加してきました | クロマの人工内耳リハビリ日記

クロマの人工内耳リハビリ日記

2023年5月に左耳に人工内耳を装着しました。
人工内耳のことやこれからのリハビリについて、少しずつ書いていきたいと思っています。

市民公開講座の「わかりやすく解説する難聴の診断と治療の進歩」を聞きに行ってきました電車

 



内容は
「わかりやすい難聴遺伝子診断のはなし」宇佐美真一先生
「わかりやすい人工内耳のしくみ西尾伸哉先生
「わかりやすい難聴遺伝子治療のはなし」神谷和作先生
でした。
以下、簡単に感想などをにっこり

難聴遺伝子についてはいろいろな本を読み知っていたのですが、次々と新しい発見があることがよくわかりました。
以前、宇佐美先生の論文の最後に、「今後の医学のためにも難聴の人には遺伝子検査を是非受けて欲しい」とあるのを読み、
人工内耳にするにあたってたくさんの検査をした際に、私も主治医に遺伝子検査もお願いしましたウインク

遺伝子治療も少しずつ進歩しているのでそれを待つか、人工内耳にするかという疑問について、
宇佐美先生が「待ってはいけません」と回答されたのが印象的でした。
というのも、長年人工内耳を勧められていた私が、ずっと先延ばしにしていたのは、
もし自分の難聴の原因が判明して再生医療などで治療可能になったときに、
人工内耳にしてしまうとその可能性がなくなるという、まさに宇佐美先生の論文を読んでいたからです。
これは当時は侵襲性が高く、現在は低侵襲の人工内耳手術が可能になったためのようです。
そういうことでは、しばらく様子見をしていたのは正解だったのかもしれませんニコニコ

人工内耳のしくみは、手術前にいろいろ説明を聞いたし、資料などもいただいたので、熟知していました。
気になったのは人工内耳のコード化法の話です。
CIS法とFS4法との比較で、FS4法の方が聞き取りが向上しているようだったので、私の場合は何なのか気になりました。
西尾先生にFS4法についてお聞きしたところ、FS4法はメドエル社で使われているものとのことでした無気力
帰宅して患者用レポートで確認したら、私の場合はACE法でした。
FS4法とACE法の比較が気になるところですうさぎ
(でもそもそもコクレアとメドエルの方式ということだと、患者の個人差もあって比較が難しいですよね)
ちなみにCIS法とACE法を比較した論文によると、ACE法のほうが優れているらしいです。
いろいろ検索して読み込んでいますが、煩雑になるのでこの辺で・・・

難聴遺伝子治療については、「わかりやすい」というタイトルだけあって、知っている話が多かったです。

市民向けなので、どのように治療するか、ということではなく、「ここまで進んだ難聴遺伝子治療」という感じでした。

AAVベクターによる遺伝子補充療法とか、内耳ゲノム編集治療の話など、もう少し詳しいお話が聞きたかったですお願い

今回参加の目的の一つに、ミニマイクロホン2+ヒアリングループがどのように聞こえるか試して見るということがありました。
かなりはっきり聞こえて、とても便利スターなのがわかり、感動しました。
他の講演でもこういう情報保障をしてくれるといいのに、と思います。

そのほかにも講演後に西尾先生にお聞きしたことがあるのですが、長くなるのでこのくらいに。
ただ、ななんとな〜く信州大学ではメドエルを勧めているような気がしました。

Web参加ではどんな感じだったのか気になりますニコニコ