手術にあたり通常は執刀医は1人で
その下に助手がいるのが普通なんだと思いますが、
2013年の2月に最初の右側のオペをした時には
当初は主治医一人が執刀医と決まっていたのに
2日前に急遽 O教授先生も執刀される事になった。

O教授はもう定年退官されて、
今では別の都内有名病院にいらっしゃいます
以前はTVでも露出の多かった
脳外科医界隈では有名な先生で、
勿論 今も現役の脳外科医として活躍されています

で、教授先生ヘッドで執刀されて、
主治医は助手になる?? 聞いた時にはそう思った。
レジデント医師に聞いても、それは違うと言う。
お二人共執刀医としてオペ室に入られます、と言うのだ。
教授先生は当然あらゆるオペをされるが
バイパス手術が特にお好きで、
突然入られる時もあるとの事だった。

当時はコロナ禍なんかじゃないし オペ前日に家族を呼んで
術前カンファレンス(説明会)がありました
本来は主治医が説明するところ
教授先生自らご説明されると言う事で、
ご家族は遅刻なく来て下さいと釘を刺されたの😅
夫と当時大学生だった下の娘が一緒に参加してくれた。

教授大先生が説明会するカンファレンスだから
先生以下医局員がめっちゃ大勢部屋に押しかけていた⁈
部屋の入り口で ズラ〜っと部屋の両側に
居並ぶ先生達を眺めた景色は壮観だったよ😳

その中を「宜しくお願いしまーす」と
言いつつ歩を進めて指定の席に着席した
大勢に見つめられてかなり萎縮したね‥

流石に講義の様な流暢な喋りで
私の現況やオペに付いて丁寧な説明を受けた中で
教授の言葉で忘れられない言葉がある

以前もブログに書いたことがあるけど、
教授先生は血管が狭窄、閉塞していく中で
自衛策として自分で血流量を増やす為に
側副血管を生やす
『もや患者は最も進化した脳を持つ人だ』そう仰いました。

曲解とも取れる言葉選びが凄い
脳科学の観点からの見解なのか⁈
オリジナリティのある言葉で表現できる人こそ
教授に昇り詰める人なのだなぁと感心してしまった

うん、何だか難病なのに褒められた気がしちゃってさ
もやになって凹み 脳梗塞になって凹み
オペを目前にして切羽詰まった状況で
慰めになったよ🙏
単純一家な私達はカンファレンス後に
この話題で嬉々としてた あはは

私の場合は両側共同じ程度の進行度で
反対側も血流量が低い人だったので
1回目のオペは2回目よりも合併症の危険度は高い。

直接バイパスを繋ぐ時に血流を一旦遮断するのですが、
その時に反対側の脳圧も下がる為に
その反対側が脳梗塞を起こす場合がある(ややこしいんだけど)
その様に説明を受けました
1回目の方が難しいと言う事です
片側性の人はその危険は無い訳ですね。

それと私からの質問で
脳梗塞を起こして目に大きな障害が残っていたので、
オペしたら目の後遺症は治りますか?と聞いたら
少しは効果あるかも知れないが
残念ながら期待は出来ませんとの事だった。

でもね、結果的にはスっごく良くなった!
ICUで目覚めた瞬間に判ったもんね✌️
ペナンブラが蘇ったからね
(脳梗塞後早期の病態において血流量が低下していながらも細胞死を免れている領域、速やかな血管再開通により梗塞への移行を阻止できると期待される部位救済可能な領域)

あと、脳梗塞で死んじゃった細胞はどんな感じになるんですか?と聞いたら、
スコスコのスポンジみたいな状態になるんだって。

オペして数年経ち。。
疑問に思いながら聞いてなかったなと、
受診時に主治医に質問した時がありました

「1回目はお二人で執刀して頂きましたが
二人共執刀医とは 先生は助手だったのですか?」
答えは
「ダブルバイパスでしょ、だから各自1本づつ受け持ったの
その方が早いでしょ? 」って事でした
なるほどね〜💡と納得。
凄腕2人で超特急で繋がれたんだろうなぁって思う。
開頭して いざバイパス血管を繋ぐ段までは、
きっと主治医が殆ど担当したとは思いますが‥

私の場合はレアケースです
もやもや病の直接バイパス手術で、
しかもダブルバイパスだった故にあり得る
「二人の執刀医 」そう言う事でした🤗



朝から寝てるぽんちゃん きゃわいい😻 お腹禿げてる‥