ひとみのことを嫌いになったと確信したのはなかまたちで群馬に行ったとき。

朝、目覚めて女子を起こそうとしたら、カーテンから差し込む朝日に照らされたひとみの顔を見て度肝を抜かされた。 彼女の顔にはシーツやヨダレの痕跡が鮮明についていて、パジャマは乱れている。しかも寝ながらお腹をゴリゴリとかいている。普段の彼女はおしとやかなのに寝ているときとのギャップに衝撃を受けて、すっかり覚めてしまった。

それでも朝食を作るとはりきる彼女に多少は期待していた。彼女の手際はよくて、すぐ完成した。でも、どれもこれも肉中心の高カロリーな料理ばかりで驚いた。

「えっなんで肉?」

「おいしいお肉が手に入ったからみんなに食べてほしくて」テヘペロ

作ってくれたことに感謝するけど、最低限『何を食べたい?』くらい聞いてみんなの意見は聞いてほしかったな。あと舌を出すポーズマジでやめろむかっ

ちなみにそんな料理をうまいうまいと満足気味に食べていたのは日比野だった………