2026年4月4日木馬亭の第28回京山幸枝若独演会。公演無事終了しました。

ご来場のお客様には改めて御礼申し上げます。

雨が降ったりやんだりでヤキモキしました。

開演前にはこんなお客様が!

幸枝若先生も愛好するナオユキ先生(最近よく会うな)と何と先代幸枝若先生の

妹御様!ということは現幸枝若先生の叔母さんです!

先代幸枝若先生のコロムビア盤の「文治殺し」の冒頭にも

「私は東京が好きで来たいんですが、浅草に妹もおるし」

その妹さんなのです。綺麗!超久々の御対面。

今回は物語の進行上、幸枝若先生が開口一番。滅多にないことです。

桜色の衣装が素敵な巨匠幸枝若と、三味線は虹友美師匠。

こういう視覚的なご馳走も是非楽しんでいただきたいと思います。

慶安太平記より「のう男と和田三平」。

いつの間にやら道連れとなった得体の知れない奴、のう男(実は穴山平四郎)と和田三平(実は由井正雪)。

この二人の道中がスリリングに展開。巨魁由井正雪が終始のう男に呑まれっぱなしなのも面白いところ。

道中付けもあり!

会話の妙、描写の妙。「風は吹けども山は動かぬ泰然自若と落ち着き払い、蛇穴茨か……」

これからドラマが発展する宇津ノ谷峠が浮かび上がります。

幸太に交代。由井正雪を意識した髪型。のう男が正体を現す「穴山平四郎」。

この場面は講談で言えば「𠮷田の焼討」です。

のう男の不気味さも良く出て堂々たる偉容で粘りも出てきて実に結構。

ここでお仲入り。

さて幸枝若先生の後席は「三日月三度笠」(レコードでは”武蔵屋新造美濃路を行く”などの副題あり)。

これは十八番のネタ。武蔵屋新造はまるっきり江戸の侠客で住まいは下谷山崎町ですから

ご存じの方はご存じの落語の「黄金餅」の舞台。

ですから冒頭の外題付け(読み出し)は江戸の侠客ですという振りが長く入ります。

三度笠の形、これが好き。

幸枝若は婆さんが絶品。茶店の婆さんとの何気ない会話から、物語の核心に迫っていきます。

こういう自然な展開が実に良い。

後半はカッコイイ喧嘩場ですがその前には、弥太郎の子分どもの面白い会話が

あり、これまた聞きもの、笑い処です。

胸のすく啖呵のカッコよさ、形のキレ。たまりません。

ご来場まことに有難うございます。

 

次回も決まりました。演目鋭意選定中

 

第29回京山幸枝若独演会

2026年11月1日(日) 於:浅草木馬亭

午後6時開演(午後5時半開場)午後8時終演予定

前売 4300円 当日 4800円

有限会社宮岡博英事務所 http://hana-ni-awan.com/
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