汗ばむほどのご陽気。お陰様で大勢のお客様をお迎えし、

鶴光の会その21、無事公演終了致しました。

ご来場のお客様には改めて御礼申し上げます。

珍しい『つる』の上演に先立ち、今回はご趣向のためのリハーサル。

開口一番はお馴染みの笑福亭ちづ光さん。

今日の『平林』も登場人物にいろんな工夫が多く楽しく聞けました。

ついで、笑福亭希光さんの『鼻ねじ』。これは『隣の桜』とも呼びますが、

どっちがタイトルとして好ましいんでしょうかね?

下げを先に出してしまうのは如何なものか?という意見も確かありましたなあ。

この噺は、東京では故桂小南師匠が花見時に(これと『鶴満寺』を)よくやっていましたが、

当代小南師匠が受け継いで広まっているそうです。

 2024年 第35回北とぴあ若手落語家競演会 大賞 。堂々たる高座ぶり。

お待ちかねの鶴光師匠の『つる』。これは鶴光師匠も50年ぶりとかで

聞いた方も少ないことでしょう。明るい緑の長着が素敵な鶴光師匠。

今日は初公開の怪談小噺を付けてくれましたが、これが面白い!

しかも鳴り物入り。

『つる』これは面白い!最近は『つる』が前座噺になってきた感がありますが

これは大真打がやったものでした。

扇橋、文朝なんて方が盛んにやっていました。

この仕方は”たがや”さんだそうです。本当は見台を小拍子をカンナに見立てて

削る仕方が正統だそうです。

この豊かな表情が鶴光落語の魅力。「黙って止まった」ここでお仲入り。

仲入り後は笑福亭茶光さんの『田楽喰い』。

こちらは雀々師匠ヴァージョン。台詞の多さ、力の入れ処の多さが凄まじい。

鶴光師匠の二席目は十八番の『木津の勘助』。

こういうネタを池袋演芸場が再開場した頃に盛んにやってらっしゃるのを

聞いて「この方は講釈や浪曲が大好きなんだな」と確信しました。

下げも綺麗に決まります。

今回は”もっこり酒”の抽選会がありました。

工藤さんご協賛有難うございます。

そしてフィナーレは何と鶴光師匠の絶唱『もっこり音頭』!

恒例の手締めでお開き!ご来場のお客様には改めて御礼申し上げます。

撮影は全て宮岡里英(禁無断転載)。

 

次回は以下の通り。一席は『五貫裁き』です!

お聞き逃しなく。

 

鶴光の会その22

2025年10月12日(日曜日)

於:月島社会教育会館ホール

午後二時開演(午後1時半開場)午後4時半終演予定

前売 3800円 当日4300円

有限会社宮岡博英事務所 http://hana-ni-awan.com/
ご予約とお問合せ:Tel/046 876 9227
email: hana-ni-awan@oct.email.ne.jp