お陰様で2024年8月10日 感謝!人間国宝 京山幸枝若独演会(木馬亭)

は無事に公演終了しました。大勢のお客様のご入場を賜りホンモノの満員御礼!

改めて御礼申し上げます。

南海トラフ地震、前日の夜には神奈川で大きな地震があって高速道路は通行止め。

新幹線まで減速運転と催しに水を差すような天変地異が目白押し、挙句の猛暑。

幸枝若先生一座は無事に東京に到着。

前読み(開口一番)はもちろんこの人、京山幸太さん。

関西人でしょう!という自己紹介でイカガワシイたすきを肩に登場。

『鬼若三次』をやるつもりだったのに、幸枝若先生が「こないだやってたあれ、面白いからやれ!」

と指定したネタが、オオっ町田康作の『三条凡児シリーズ 波乱の生徒会長選挙』!

これは面白い。内容がなんだって良い。様式(節と啖呵)がちゃんとできていれば、浪曲になるという典型、見本です。

端々に現代の学生が平気で古い言葉を使うセンスの良さ。

今日も三曲ぶっつづけで曲師は一風亭初月師匠。

この会の守護神であります。女優のようなポージング。

大爆笑のうちに、いよいよ幸枝若先生一席目の登場。

この直前にナオユキ先生が楽屋に遊びに来られました。

幸枝若もナオユキファンとは知りませんでした。ご縁があるなあ。

お花を受け取りニコニコ。初月師匠も可愛い。

一席目はいまだに復興がままならない”能登半島地震”への募金活動に

ちなみまして、十八番より『阿武松緑之助』を選びました。

十八番中の十八番。よく取り上げるネタですが、毎回語句、文句が違うところが

面白い。”今日は何のネタをやるのかな?”でなく”今日はどうやるのかな?”という

楽しみがあるのが古典芸能。

裂帛の気合と豊かな表情も幸枝若浪曲の魅力です。

軍配返る!この形の良さ!

勝負の行方は?丁度時間となりましたでお仲入り。

お仲入り中に特別出演の市川笑三郎丈を囲んで記念写真。

お暑い中お着物でありがとうございます。

仲入り後の特別企画は歌舞伎俳優の市川笑三郎丈をお迎えしての座談。

司会は京山幸太。こういう良い役者さんが舞台にいらっしゃるだけで

華やかな雰囲気になります。こういう機会をもっと作っていきたいと思います。

お話の中では歌舞伎の女方というのは実際の女性を映しているものではなく独自のもの。

女性を演じる時の発声は義太夫を学んだうえで実際の女性の声を模したものとも違うものと

いう良いお話。

お楽しみいただけましたでしょうか?

笑三郎丈はこの後浅草公会堂に直行(指導した踊りの会があるため)。夜は歌舞伎座第三部と

お忙しい一日です。ここで幸枝若衣装替えでいよいよ最終の一席は待ってましたの

会津の小鉄より『山崎迎へ』です。4月の独演会でやって貰った『文治殺し』の次の場面ですので

橋本の金五郎のドジっぷりと真っ直ぐな気性が実に魅力的。

こんなに上手く山崎に出会えるわけないだろう!と思う方もあるでしょうが得てして偶然が

必然だったりするのが現実です。

圧巻のバラシ(講談で言えば切れ場。一席の終局部分をクライマックスとする)が

金五郎と山崎が小倉から船で尼崎へ帰る部分。迫力満点。

「早く船頭さんよ、出してくれ……」耳に残って離れません。

急遽開催の中ご来場に改めて御礼申し上げます。次回独演会は11月2日土曜日木馬亭です。

さて今回は能登半島地震でご苦労なさっている方々への募金も致しました。

お客様の温かい心遣いにはいつも感動します。

募金する幸枝若、幸太のやらせ写真(募金はもちろんホントにしているんですよ)。

初月師匠も。

募金下さった皆様ありがとうございます!

集計した結果(まるで博打場のようです)。何と93,359円という立派な結果となりました。

早速振り込みました。

寄付番号:G324-00126981が感謝人間国宝京山幸枝若独演会参加者一同

の寄付番号です。皆様ありがとうございます!