2023年5月19日は第五回笑福亭喬若東京独演会(国立演芸場)でした。
雨降る中のご来場に改めて御礼申し上げます。
鶴光師匠も早めに入ってリハーサル。この有名な額は昭和天皇の侍従長入江相政氏に
よるもの。演芸場建て替えでこの額もどこ行っちゃうんでしょうね。
開口一番は鶴光師匠門下の笑福亭ちづ光さんで『から抜け(穴子でからぬけ)』。
何と開場時間直前になってある筈の喬若師匠の名ビラ(東京ではめくりと言います)が
ないことが判明。慌てて取りに行きました。失礼しました。
喬若師匠の一席目は『野ざらし』。エロ沢山じゃなくて明るいお笑いにしてくれました。
続いて春風亭弁橋さん。落語マニアから入門した頼もしい存在。
久々にお目にかかりましたが別人かと思う位。
なんだか現桂三木助師匠に似ているような?
今日は『鈴ヶ森』に踊りも付けてくれました。有難うございます。
喬若師の二席目は『ちりとてちん』。まだ名ビラが届かない!
この噺は東京にも来ていますが、大阪だと押しの強さが
面白さを増すようです。
ここでゲストの鶴光師匠の登場。出から風格漂います。
十八番の『試し酒』。これも爆笑編です。国立演芸場には
来月6月中席でトリ。「今度は踊るで!」と今からやる気満々。
演芸場は照明設備も万全でミラーボールまであるそうです。
「ハートマークも散らせますよ」と味千代さん。
こういうまだまだ綺麗な演芸場をぶっ壊しちゃうんですから
何ともたまらん気分です。大劇場、小劇場とは別棟なのに
なぜ演芸場もぶっ壊すのか?
敷地全体に新建築を立てるからだそうです。分かったような分らんような?
呑みっぷりもお見事です。形が綺麗ですねえ。ここでお仲入り。
出演者全員集合。名ビラもやっと到着。今日は楽屋に入船亭扇蔵師匠、笑福亭竹三さんが
遊びに来てくれましていろいろ手伝って下さいましてありがとうございます。
この良い雰囲気を高座に反映してくださいまして皆さんのおかげで会が持てました。
ご来場のお客様と共に出演者にも感謝する次第です。
仲入り後は鏡味味千代さんの太神楽曲芸。スカッとお楽しみいただけたかと思います。
横顔の美しい味千代さん。
そしていよいよ本日のラストは喬若師匠の三席目。
『けんげしゃ茶屋』。これはお茶屋噺で東京では滅多に聞けない作品でしょう。
縁起を担ぐ色里にわざと逆らうことを趣向でやる旦那。
黒紋付も決まって立派な喬若師匠。
天冠(死装束の際の三角頭巾)をつけて葬礼(大阪での読み方はそうれん。葬式のこと)
の趣向で登場。
たっぷり三席に豪華ゲストでお楽しみいただけたかと思います。
ご来場に改めて御礼申し上げます。最後には出演者一同で
大阪締め。