第3回笑福亭喬若独演会無事公演終了しました | 有限会社宮岡博英事務所のブログ

有限会社宮岡博英事務所のブログ

ブログの説明を入力します。

2021年10月10日、第3回笑福亭喬若独演会、日本橋亭にて無事公演終了しました。

昨年も全く同じ日の10月10日でした。

今回は会場による入場者数制限指示がありまして残念ながら多くのお客様をお断りする結果となり

お詫びのしようがございません。

開演前に『七度狐』の入念な打ち合わせ。笛だけでなく太鼓も巧い喬若師匠!

開口一番は二枚目前座の桂伸ぴんさんで『桃太郎』。

今日初めてお目に掛りました、俳優の誰かに似ている。誰でしょうかねえ。

清潔感があるのが良い。絶対に肥らないでください。

二つ目になると突然肥る噺家多し。

喬若師匠一席目は『手水廻し』。お馴染みの一席ですがどうしてもやり直したいという

ことで、取上げました。だいぶオッサン臭い風格が出てきた喬若師匠。

ゲストは入船亭扇蔵師匠で、典型的な江戸落語の『蔵前駕籠』。

とんとんと進む中々結構な一席。

喬若師匠二席目は『七度狐』。これは上方では前座さんがやることの多いネタです。

そういえば、喬若師匠で聞いたことがなかったのです。それと言うのも知り合った20年近く前は

喬若師は入門仕立ての身分故に、ハメモノやらを楽屋に頼むの(先輩に頼まなきゃならないので)が憚られていた時期だったのですね。

真打による『七度狐』の風格充分で見事な一席、これだけの完成度の『七度狐』は中々聞けません。

銅鑼、太鼓、三味線等の音楽だくさんでお楽しみ頂けたと思います。

オマケというには余りにも贅沢な「篠笛とわたし」。

篠笛だけでなく能管ももちろん持ってきております。

『七度狐』の幽霊の場面で出てくる音楽も解説してくれました。曲と曲順。

1.来序(雷や変化=怪異が出てくる場面の典型的音楽。雷序とも呼びます)能管

2.寝鳥合方(歌舞伎なんかでもお馴染み、幽霊の出る場面のあの笛。寝取とも呼びます)能管

3.ミッキーマウスマーチ(楽屋の廊下でこの笛に合わせて雀々師匠が口笛吹いてました)篠笛

4.鉄道唱歌 篠笛

5.六甲おろし(楽屋の廊下でこの笛に合わせて雀々師匠が歌っていました)篠笛

6.闘魂こめて 篠笛

7.栄冠は君に輝く 篠笛

8.川の流れのように 篠笛

9.北の国から 篠笛

 

続いて、桂雀々師匠の特別出演。大熱演!

みっちり「上方落語四天王」のエピソードに加え、枝雀版の派手な『代書』で締めて頂きました。

ここでお仲入りと換気!

喬若師匠最後の一席は『高津の富』言わずと知れた松鶴十八番。

ホラの吹き通しでなけなしの銭を取られてしまった一文無しの情けない落胆。

しかし、どこか絶望を感じない人物の図々しさがあります。

富に当ったことを妄想するこの世界でいう「一人キチガイ」の入念な演技もお見事。

富の当選場面は異なる人物とは言え、二回繰り返されるのですから難物。

突き富の三態を写真でお楽しみください。

来年もまた10月に行います。ご来場に御礼申し上げます。

またよろしくお願いいたします。