速報 貞山稽古会(日蓮記と文化白浪) | 有限会社宮岡博英事務所のブログ

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やっぱり芸人は高座に出ないと体が鈍ります。大御所とても同じこと。

講談会の重鎮、お馴染み一龍齋貞山で稽古会を連続で(約10回)を行います。

一席は『日蓮上人御一代記』の連続。

講談のジャンルの一つである「宗教講談」の中でも重要なものです。

目的は講談による分かりやすい布教と紹介であることは言うまでもありません。

 

日蓮上人のご誕生からご入滅(死去)を講談にしたものです。

日蓮命の危機である四大法難(伊豆法難、小松原法難・龍口法難・佐渡法難)を全て奇跡によって回避するという

まことに”らしい”内容となっております。さらに日本全国の名所が出て参ります。聞き手に親しみやすさを持ってもらう目的も

あるのでしょうが、旅行記の趣もあります。

 

名人の速記も出版されており、二代目柴田南玉のものが広く知られております。

この二代目柴田南玉は後の柴田馨。私は伯龍からは柴田南玉斎という名前で聞いておりました。

どちらも隠居名前だそうで、伯龍が「俺も引退するときは伯龍斎になろうかな」と言っていたので良く憶えております。

 

この子息が三代目柴田南玉ですが、前名は神田来山で神田派(三代目伯山門下)の人なのです(下記山倉第六天の掲額をご参照)。

戦後も活躍しておりましたが生没年がわかりません。

 

「日蓮記」は通常は日蓮宗のお寺さんでお彼岸やお施餓鬼なんかで檀家さんの前で演じられ、一般の人は聞けません。

が、昔は講談席(本牧亭でも)でも高座に掛ける人が居て、お客様の中には正座しなおす方が居たとか。

前述の柴田南玉がヤマ場である「龍口法難」をやるとお賽銭を高座にお客様が持ってきたもんだと六代目伯龍からも聞きました。

現貞山の日蓮記は実母のまとめたものです。現貞山の実母は七代目貞山夫人で後に六代目伯龍(当時四代目伯治)の妻。

伯治は大先輩の妻を娶ったのですから業界の風当たりは強く、かなり干されたと言います。それを見かねたのが邑井貞吉先生。

日蓮記で各寺院を回っていた貞吉先生は自らの高齢を理由に日蓮宗の仕事を伯治に譲ってくれました。

ちなみに貞吉先生のお墓は池上本門寺です。

 

伯治も日蓮宗に改宗し何十年と日蓮記を読み続けました。その台本をまとめたのが現貞山の実母。

この台本が貞山に伝わり、さらに貞鏡にも伝わっているのです。

私も病室で伯龍が日蓮記の台本を読んでいたのを見たことがあります(老眼鏡を掛けて)。台本を読んでいるところを人に見せない人だけに

直ぐに引出しに仕舞ったのには思わず苦笑しました。

 

「『日蓮記』を連続でやるなら、もう一席も連続物にしようか?」という貞山との相談でもう一席は『文化白浪』の連続です。

これも連続で聞くとオオッツという作品で、貞山の連続物というのは本牧亭消滅後は久々じゃないでしょうか?

 

 

2021年4月15日木曜日 午後2時より

貞山稽古会(第一回)

「日蓮上人御一代記ご誕生」と『文化白浪・狂歌小僧』

ご参加には、毎回「貞山稽古会」の会員になって頂く必要があります。

完全ご予約制です。会場は都内(交通至便)、会費等はお問合せ下さい。

 

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