第2回桂春若独演会公演終了 | 有限会社宮岡博英事務所のブログ

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2019年11月24日は日本橋亭において第2回桂春若独演会。

お陰様で無事公演終了しました。ご来場のお客様には改めて御礼申し上げます。

開口一番は立川かしめさんで『子褒め』。立川こしら師門下。

弊社公演には何故か度々手伝って頂いております。出てきただけで面白い。

何をしゃべっても面白い。こうした自己キャラクターでこなしてしまう力は物凄いと思います。

続いて二つ目に昇進したばっかりの笑福亭茶光さんで『田楽喰い』。

東京では『ん回し』。

先日の新宿角座の二つ目昇進披露公演は三部公演でしたが、

それぞれ二席ずつ計6席。古典落語を勿論ネタを変えてやっていましたが、十分に力を蓄えて

二つ目に昇進したことが証明されていました。風格も出ています。

騒々しい連中が集まる『田楽喰い』も見事なものでした。

そして、名手桂吉坊師匠の登場。この日は『三十石』が出ますので、吉坊師匠には色々お世話になるつもりでお願いしました。

何と『胴斬り』!これは珍しい。ご来場のお客様は得したと思います。

東京だと『首提灯』のマクラの箇所ですが、『胴斬り』は独立した一席で奇妙な味がする傑作。

とんとんと運ばないとダレますし、飽きられちゃう難しい噺。

今日の吉坊師匠の帯がイイ!キャメル柄の博多帯。

独鈷の代わりにラクダの行列、ハイセンス!

お待ちかねの春若師匠が『植木屋娘』。これも珍しいネタ。

上方歌舞伎の世話物に出てくるようなホームドラマ。

何か出典があるのかも知れません。お馴染みのジョーク集から。

お寺の伝吉が小姓の吉三みたいな優男で色気があります。

綺麗な春若師匠にぴったり。慌て者の植木屋の親爺も罪のない人物。

この噺は下げが非常に辛いと言うか後味の悪いものもありまして、古今の演者が様々な

工夫を凝らしております。春若師のは「お前のとこは植木屋、値が張るのは仕方がない」

と妥当なところ。ここでお仲入り。

柳家小菊先生の膝替わりで良い雰囲気がいや増します。

お待ちかねの『三十石』。春若師匠の名品中の名品。

こういう情緒、空間、情景で繋いで行く噺というのは、ちょっとでもスキが出来ると

聞き手は気分が削がれてしまいますが。安心して身を委ねられるのが春若師匠の『三十石』

吉坊師匠が楽屋におりますから鳴り物も安心。

日本橋亭が三十石船になったかのよう。こういうムードの幸福は何物にも代えがたい。

扇子が三十石船になって川を下ります。憎い演出!

これは文枝師匠のやりかただそうです。

故人の松喬師匠が「ええなあ」と羨ましがったとか。

お開き。いい気持でお帰り頂けたと思います。

 

次回は2020年3月21日日本橋亭です。

何をやりましょうか?と今から相談中。

ぜひお出かけください。