橘家圓太郎師匠 操競女学校よりお里の伝 | 有限会社宮岡博英事務所のブログ

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来る12日土曜日は、寶井琴柳・橘家圓太郎の長講激突二人会です。

橘家圓太郎師匠には、三遊亭圓朝作品の『操競女学校(みさおくらべおんながっこう)よりお里の伝』

をお願いいたしました。

明治21年の「やまと新聞」連載が、翌年には出版されたそうです。

 

この時期の圓朝は、名士紳士貴顕との交際を好み、教育的教訓的な作品を意識的に創作した時期。

同時期には演劇改良運動と言うのが起こって、歌舞伎も考証趣味、高尚趣味に傾斜。

歴史上のヒーローをそのまま演じる、活歴物(元来は蔑称)というレパートリーが勃興しました。

その代表が九代目市川團十郎で、文明国(西洋化成った)である日本に相応しい演劇を志向して、

明治20年にはついに外務大臣井上馨邸にて天覧歌舞伎が実現。この席には井上と親しい圓朝も参加しております。

政府の方針に阿ねつつ、自らの地位向上をも狙ったのでありましょう。

 

歌舞伎でも活歴物は完全に衰退しましたが、圓朝作品の教訓的作品も上演に恵まれておりません。

これもムベなるかなでしょう。

 

『操競女学校(みさおくらべおんながっこう)』というだけあって、孝女孝節の物語で思想家頼山陽の

漢文を人情噺にしたとのことです。漢文も難なく読めるところを圓朝は見せたかったのかも知れません。

 

「お里の伝」だけは、人妻に想いを掛ける悪漢、岩淵伝内の色悪ぶり。

岩淵を父母の仇と定め、一心に剣術に励む若く美しいお里の孝女ぶりにドラマがあって

唯一上演されている場面と言えます。

 

このお里の父、尼崎幸右衛門、敵役の岩淵が士官しているのが、讃岐丸亀京極備中守です。

「讃岐の丸亀」というと講談や浪花節の寛永三馬術の曲垣平九郎が思い浮かびます。

こっちの話は寛永年間だから、城主は生駒讃岐守。

「お里の伝」は元禄の話なので、城主が京極備中守。この辺の考証はやはりちゃんとしておりますね。

 

圓太郎師匠からは、この作品は落語になっていないからと躊躇われましたが、時間もあるので骨を折ってみましょうと

力強いお言葉を得ての上演となります。お楽しみにご来場ください。

 

2019年10月12日(土曜日)日本橋亭 13時開演

全席自由 3000円(前売り)、3500円(当日)

 

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