リブログさせていただきます。
これもまた難しいことが内容ですが、要点はここですね。
引用させていただきます。
マイクロRNAとはどういうものですか?
…高校などの生物学の授業で習ったのは、「細胞の核内で DNA によって保存されている遺伝情報は、 RNA(メッセンジャー RNA: mRNA)に写し換えられ、この mRNA の情報を基に細胞質でタンパク質が合成される」ということでした。
合成されたタンパク質が、状況に応じてバランスよく作られることで細胞そしてその集合体である組織・臓器が正しく機能することができます。
この「バランスよく作る」という調整役を担っている因子の一つがマイクロRNA (miRNA)です。
マイクロRNAは mRNA と同じ RNA の仲間ですが、mRNA と比べてとても小さく、そしてタンパク質を合成する情報を持っていません。
現在までにヒトには約 2700 種類のマイクロRNA が見つかっています。では、この小さなマイクロRNA が、どのようにしてタンパク質合成を調節しているのでしょうか?
マイクロRNAは mRNA に結合することができ、1つのマイクロRNAが結合できる mRNA が複数(およそ100種類以上)あることが知られています。
マイクロRNAがその標的となる複数の mRNA に結合すると、それぞれの mRNA からのタンパク質への合成が抑制されます。しかも、タンパク質合成を完全に OFF にするのではなく、あるタンパク質は 20% OFF、別のタンパク質は 50% OFFといった抑制をします。
例えるなら、マイクロRNAは細胞内における「オーケストラの指揮者」。様々な楽器の音をハーモナイズさせ、素敵な音色になるよう音量(=タンパク質の合成量)を調節しています。
もし、この指揮者(=マイクロRNA)の振る舞いがおかしくなってしまうとどうなるでしょうか?
がん抑制遺伝子の mRNA に結合することができるマイクロRNA が必要以上に増えてしまうと、結果としてがん抑制機能を持つタンパク質は減ってしまいます。
逆に、がん遺伝子の mRNA に結合するマイクロRNA が減ることで、それまでタンパク質合成が抑制されていたがん遺伝子産物(=細胞増殖を促進するタンパク質)が増えてしまいます。
このように、タンパク質合成の調整役であるマイクロRNA の異常な振る舞いによって、細胞増殖などに関係するタンパク質量がアンバランスとなり、その結果がんの発生に関わっていることが明らかになっています。
・miRNA はタンパク質を合成しない
・自らタンパク質を作るのではなく、「その調整をする」
・そのため、miRNA の挙動が乱れると「体内のガン増加につながる」
以上、引用終了
そういうことなのですね。
これを操作することが出来れば病気になるパターンとそうでないパターンが両方操れる可能性があるということ。
あまりにもアバウトで難しいです。
でも、最近の変調はその流れを想像させるような動向になっていると思うことがあります。