やっちゃんのmy Pick
先日、京都大学の数学入試問題の1問を3分で解いた「Yahoo!知恵袋」の回答者が、たまたま質問を見て回答した人なら本当にスゴイと思っていたら、
10代~20代のいわゆる「モノを買わない世代」に人気の商品があると聞き、ちょっと調べてみました。
すると、いくつかのヒット商品がありました。
今回はそのなかから、3つの商品と、ヒットした理由を紹介します。
まず紹介するのは、エレスが販売している、
USB充電式カイロ「e-Kairo(イーカイロ)」。
PCのUSBポートから充電し、1.5~2時間の充電で3~4時間の連続使用が可能です。
初年度(2009年度)は目標の2万個を上回る4万個が出荷され、今年度は
13万個の出荷を見込んでいます。
この商品がヒットしている理由は、価格が高くても「長く使うとおトク」だからです。
1個約20円の使い捨てカイロだと、1時間当たりのコストは約1.7円。
「e-Kailo」は税込み2,100円ですが、こちらは500回の充電が可能で、電気代を含めた1時間当たりのコストは約1.4円。
価格が高くても、長く使えるモノだということをアピールすることで、とくに10代~20代からの人気が過熱したそうです。
ガンダムにたとえれば、量産型MSをいろいろ使いかえるより、ガンダム1機をメンテしながら使った方が、結局おトクなのですね。
『・・・ムリヤリガンダムにむすびつけなくても、いいと思いますが。』
「e-Kairo」画像↓
(http://www.elaice.jp/home/1other/2ekairo/index.html )
次に紹介するのは、ロッテの「Fit’s(フィッツ)シリーズ」。
ガムは1ブランドで年間300万~500万個売れればヒットといわれていますが、このブランドは初年度(2009年度)7,700万個売れました。今年度も12月末ですでに1億個を出荷していて、おもなユーザーは10代~20代です。
この商品がヒットしている理由は、「面倒くさい」を徹底排除したからです。
ロッテが商品開発にあたり10代~20代にアンケートした結果、
「ガムをかむのは面倒くさい」・「カバンの中で中身が散乱する」という意見が多くありました。
そこでロッテは「かむのに疲れない、やわらかいガム」を開発し、包装紙の一部をパッケージに貼りつけて中身が飛び出さないようにするなど、徹底的に面倒くさい部分を取り除きました。
また、佐々木希(ささき のぞみ)さんが出演された、「かむンと フニャン フニャン・・・」のCMも若者にはインパクトがあったと思います。
ちなみにあのメロディーは、1960年代のアニメ「狼少年ケン」のテーマ曲をアレンジしたものです。
『・・・ほとんどの人がついていけないプチ情報、ありがとうございます。』
「Fit’sシリーズ」画像(CMもご覧になれます)
↓
(http://lotte-fits.jp/pro_list.html )
最後に紹介するのは、トヨタ自動車のコンパクカー「ラクティス」。
2010年11月にモデルチェンジして以降、月間4,500台の販売目標に対して、2011年1月は約6,800台と、目標を上回っています。
自動車は若者に売れにくいモノのひとつですが、ヒットしている理由は「若い家族のためのクルマであるとアピールした」からです。
ラクティスのCMには、海や山にドライブに行くシーンはなく近所の公園や回転寿司に行くシーンが出てきます。
また新車発表会でもクルマの性能発表は無く、若い世代の家族の「休日の過ごし方」の意見交換会をおこないました。
クルマを使って「非日常空間」に行くのではなく日常空間での利便性をアピールしたことが若い層からの人気につながったのです。
「ラクティス」画像↓
今回紹介した商品がヒットした理由は、これから若者向けの商品を開発しようとする方にも参考になるのではないでしょうか。
ちなみに、いま話題の「入試漏えい問題」ですが、「aicezuki」は回答に「ありがとうございます」とお礼の言葉を返していますが、京大の数学のお礼の言葉で「あありがとうございます」となっているところが1ヶ所ありました。
(参考:「日経ビジネス」 2011年2月28日号)
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