場所:中5


参加面子:二十八名(連続)

 蘇富螺野:遼、茉、完、寺、郁、靖、由、大、乗、芽、佐(御見学!)、塚(御見学!) (十二)

 亞瑠兎:好、濱、華、晶、京、つ、尚 (七)

 手脳婁:黒、安、漏 (参)

 馬巣:志、地 (弐)

 御囃子:ブ、悠、雅、文 (四)


練習内容:

「基礎」~ユニゾン、スケール、パターン練習

「譜読み」~12曲

 020 久しき昔

 029 ロンドン橋

 086 黄金虫

 125 さらばジャマイカ

 130 オーラ・リー

 208 おにごっこ

 205 ピアノ

 203 あこがれ

 098 スリコ

 099 時は花祭りの5月

 179 青空は清く

 068 THE LION SLEEPS TONIGHT


今回の練習には、なんとまた演奏会におたぶらかされられて(何?)、お二人、しかも合唱ご経験者の方がご見学にお見えになりまして。

人間には怖いもの見たさ、臭いもの臭いたさ、という哀しい性があります。

ま、って言ってもここはそんなに刺激があるわけではありませんで、せいぜい「くさや」程度でしょう(?)。

是非、無理をなさらずに、食べたいと思ったときだけ、食べにお越しになって戴ければ幸いです。

え?あまり嬉しそうぢゃない?

いやいや、嬉しいですよ、そりゃメチャ。

だって、この、どこの合唱団だってそんなに人が集まるわけではないこのご時勢にですよ、あんな演奏会聴いて、少なくとも見学に来たいなどと、心優しいというか、ボランティア精神というか、ホスピタリティに満ちた方はいらっしゃいませんよ、ホント、ええ。

てことで、既に書いたように、お二方とも合唱の超エリートでいらっしゃいますので、移動ド読みの説明なんか素っ飛ばしました。

ま、ちょっと久しぶりに「ドはドこでしょうクイズ」をやりましたがね。

パターン練習も、移動ド読みも、慣れです、慣れ。

譜読みも、最初の何曲かは、小手試し。

そんでもって、マイナーシリーズを数曲。

そして、リクエスト特集と、行き当たりばったりの出たとこ練習でした。


それにしてもね、最近、私はマイナー志向なんですよ。

あ、いや、そりゃ、立場はいつもマイナー志向ですが、そのマイナーではなくてね、「短調」のマイナーですよ。

練習の時もちょっとグダりましたけど、今の世の中、悲しい事とか、憤りを感じることは全然減らなくて、むしろ何と言うか、昔にはなかった悲惨な話やとんでもない話が不気味なほど多くなった。

なのに、一方でLEDに例えたのは失敗だけど、世の中をやけに明るく見せる輩が増えたと言うか、風潮が強くなったと言うか。

明るいだけでなく軽薄になっていると言うか。

薄くなったのは、テレビだけじゃないね。

そのくせ、3Dだのって、その薄さからさらにリアルな感じを出そうとしてる。

逆にテレビだけぢゃなくて、そういう風潮を世の中に感じるんだけど。

3Dが悪いってんぢゃないよ。

で、それは、実は自分自身にもちょっと最近痛切に感じる所があって、そんなところに嫌気がさしてか、その反動なのか知りませんけど、最近、短調の曲、悲しい曲調、憂いに満ちた曲調に凄く惹かれるんです。

と、思っていたらつい最近、小沢征爾さんの特集があってて、その中のインタビューの一節で、「『悲しい』という感情やその表現は人から教えてもらうものではないし、自分から悲しくなりたいと思って悲しくなるわけではない。たまたま悲しい経験をしたり、話を聞いたり、本を読んだりする事で『悲しい』という感情やその表現を覚えたりするもの」というようなことを仰っていたんです。

今の時代は、色んなことが自由になって、例えばこの「悲しい」とか、「憂い」とか、「寂しい」とか、「切ない」とかいうようなマイナス方向の感情を、実感したり、噛み締めたり、じっとそこに向き合うようなことが減ったんじゃないか、そういうものを味わう?機会が減ったのではないかとも思ったりするわけです。

特に、音楽は楽しいほうが良いわけで、心躍る音楽が今、世の中に流行って溢れているのは良く分かるけど、でも一方で本来の意味での演歌(=艶歌=怨歌=うらみぶし)みたいなものはどちらかというと流行ってないよね。


「涙を流すことが一番の魂の癒しになる」

と、私の先生の藤井先生は仰っていたけど、悲しい(感じの)音楽や話に触れることも、時には、というか結構な頻度で実は大事ではないかと思ったりしますね。

そういうことが減ったから、逆に悲しい、悲惨な、残虐な事件が増えるんぢゃないかなぁ。

で、話が長くなったけど、「青空は清く」なんて恐らく原語でも春の歌に違いないんだけど、それを短調の節で歌うなんて、こんなところが北欧もそうだけど世界に色々あって、これがたまらないと言うか、なんとも切ない気持ちがして、イイナア、と思うわけです。


さて、今日もなんだか9月も後半というのにやたらと暑くて、それこそまるで世の中から感傷の秋を奪い去るのか!天気も世の中もシンクロしてんじゃねーか!って感じがするね。

ま、でももう多分、長かった夏の名残も今日で終わりだね。


次の練習は、秋らしくなるかな。

もうビールは飽きたよ。

そろそろ人肌燗に暖めた旨い日本酒が飲みたいな…。日本酒