ハイハイハイ
TACO
です
昨晩ね、RKBC氏のはからいでね、
ブラストⅡなるものを見てきましたよ。
いや、聴いてかな?いや、ヤッパ、見て、だな。
RKBC氏、ごっちゃんでした!
ブラストⅡ、知ってますか?
私はね、前から見たかったんですよ。
え?知らない?
なんだ。
ブラスト。
あれですよ。
○○ジャーと○○ッキングが合体したという、
ご婦人様向けの画期的なアンダーウエア。
パンストというのはフツーにありますけれど、
これは今までにはなかった全く新しいスタイルで、
とにかく凄いらしい。
なんでも衝撃が走るらしいですよ。バリバリってね。
うーん、でも、どうやって着るのか、或いは脱ぐのか・・・
殿方も悩ましい限り…
すみません。
ちょっと、アダルトなジョークで…
全然違います。
そう、アメリカのねパフォーマンスなんだけど、
ブラスバンド×ダンス×バトントワリング×アスレチック
なんだそうで、
とにかくブラスを中心にした音楽やりながら、
何でもやっちゃうわけですよ。
いやぁ、凄かったね。
ま、よく説明できないから、ここ 見てくれたらいいですよ。
音楽といえば、ブラスもすごいけど、ドラムもすごいし、
何か知らんけど、多分、オーストラリアのアボリジニーの民族楽器?やってみたり、
ロビーでドンチャカやってみたり。
それが全部、「本当に君達演奏してるのぉ?アテレコじゃないのぉ?」
て言いたくなるぐらい目茶苦茶上手いんだよなー。
そんでもって、それだけぢゃなくて、そいつら楽器弾きながら派手に踊るわけよ。
しかもちゃんとみんな揃ってさ。
ますます、「本当に吹いてるのォ~?」って言いたくなっちまう。
んでもって、その他に、目茶苦茶上手なバトントワラーが何人も出てきて、
バトン放り投げちゃークルクル回るは、
回っているのはバトンなのか、手なのか、腕なのか、肩なのか、頭なのか、体なのか、足なのか、
要するにどこが回って何やっているのか良く分からないぐらいクルクル回りながら、
そいつらが演奏していながら踊っている奏者の周りをウロチョロするもんだから、
危なっかしいというか、オロオロするというか。
(何を書いてるのかも判りづらいでしょ?)
バトンだけじゃなくて、踊り子(古いね)が、何人も出てきては、あっち行ったり、こっち来たりしながら、
いや、もう、地上だけじゃ狭すぎるのか、空中を飛んだり跳ねたりと、
つまりは、もうどこで誰が何をやっているのか良く分からないような状態でサ。
「ちょっと落ち着けよ!」とか「俺に分かる様に動け!」とか言いたくなるのだね、これが。
とにかくあっという間の2時間だったわけだけど、
後で思い出そうと思っても、とにかく凄い音楽とバトンがクルクルとダンスがウロチョロって感じで、
なんか、細かいところが良く思い出せないわけよ。
ツクシンは、あの大音量の中で途中で一瞬眠ってしまったらしいけど、分からんでもないね。
完全に刺激が脳味噌の許容をオーヴァーフローしてたみたいだ。
とまあ、しかし、開演から終演に至るまで、本当に徹底した上質の楽しいパフォーマンスで、
本当にアメリカのショービジネスというものは凄いものだと、
改めて圧倒されてしまったわけです。
しかしありゃ、そもそも少しでもクラシックの感覚で聴きに行ったのが間違いだな。
ロックバンドのライブか何かと思って行かなきゃいけなかったんだな、多分。
と、ここで終わればいいものを、
ここから、この天邪鬼erTACOス(アマノジャッカータコスとお呼びください)の減らず口が始まるわけです。
このブラストのパフォーマンス、
ある意味で、全部揃ってるわけで、音楽のショーとしては、
もうこれ以上望むべくもないと言っても過言ではないわけですよ。
耳のみならず、目も、そして体感にも目一杯の刺激を与えてくれるわけで、
それでいてとにかくハッピーな気持ちにさせてくれる。
極みですね。
だけどね、あんなこと、もしもやれたら自分で出来たらいいなって、思います?
いや、多分、ブラスとかやってる人は、激しく思いますね。
私はね、思わないんですね。いや、思わなくなったのかもしれませんね。
お手本にはなりますよ、物凄く。
でもね、例えば合唱の演奏会とかで、
あんな風に出来る機会があったら、やりたいかと言えば、
私の答えは、
「ニエット!」
おっと、いきなりロシア語で答えてしまいましたよ(マイブームなんで)。
(「いいえ」という意味でした)
理由はいくつかありますね。
簡単に言いましょう。
全部あてつけですよ。
一つは、私が日本人だということかね。
絵でいうと、あたかも全部カラフルな色で埋め尽くされた絵よりは、
白い隙間のあった水墨画みたいな絵の方が、なんとなく好きなんでしょうね。
なんかね、考えたり、想像したりする隙間がないんだよね。
それが悪いわけじゃないんで、頭で考えるより、体でビートを感じる、
つまり、そういう音楽、ショーだったと思うわけですよ。
それも嫌いじゃないけど、そういうのを自分がやりたいかって言えば、やっぱりそうじゃなさそうだ。
もう一つは、同じようなことだけど、
極端な例えで言いますと、
子供の頃に怪獣映画を見た時の感動に似ているというか思い出したというか・・・
どういうことかといいますと、
ちゃんと説明が出来ないので、端折りますが(どうせ私のブログです~♪)
間違いなく生の演奏だったんだけど、
すごく完成度の高いヴァーチャルな音楽だったような気がしてならない。
つまりね、多分あのショーは、細かな部分は当然一回ごとに違っても、
殆ど何回やっても同じようにやってしまうんだろうという感じがしてならない。
それは言うなればCDとかDVDとかと一緒、というかその延長線上にあるものの様な気がするんですね。
もちっと言い方を変えますと、
ブラスは、今風に言うと、当然「アンプラグド」つまり生演奏なんだけど、
そういう音も、シンセドラムとかシンセサイザーとかと混ざって、
ミキシングされてスピーカも通して会場に放出されると、
言ってみれば、会場はでっかくて良質なリスニングルームなわけで、
どうにも本当の生演奏とは言い難い気がどうしてもするんですよね。
これ、今のポップスなんかの音楽全部から総スカンくらいそうなことなんだけど。
いやいや、悪いとは言いません。
私も当然小さい頃からレコード沢山聴いてきたし、CDも沢山聴いてきたし、
クラシックだけじゃなくて、ロックも、ポップスも、
それこそ電子楽器の権化たるシンセサイザーなんて一時期死ぬほど好きになったし、
だから、そういう音が嫌いなわけじゃない。
でもね、そう、実はもう十数年前に、私が大好きな(今でも)プログレッシヴロックバンドの、
エマーソン・レイク・アンド・パーマーという伝説のバンドのライヴを聴きに行った時、
その音を初めて聴いてショックだったのは、それがCDとあまり変わらなかったことだったんです。
勿論、ライヴだから多少のアレンジの違いはあるし、アドリブもあるけど、
電子楽器やプログラムされた音が同じなのは当たり前なわけで、
それが目の前で流れてきてもそれ程感動しないんですね。
グランドピアノでさえ、MIDIを通して音が加工されてますから、
タッチは確かにライヴだけど、なんか生の演奏を聴いているような気がしないんですよ。
正直「損したなー」と不謹慎にも思いましたよ。
そんな感じでね、何が生で、何がヴァーチャルか、
或いは、再現性のある音楽と、再現性のない音楽。
これね、結構考えると難しいんですよね。
別に電子音楽に限ったことではありませんね。
楽譜は音楽の再現性を求めて書いてある。
上手になればなるほど、再現性は高くなる。
極まるといつでも同じように演奏できるようになる。
そうなることが理想なのか?
ジャズのアドリブ、インプロヴィゼーションはなんなんだ?
シンセサイザーや、エレクトーンの音はどう思う?
プログラムされた音色やテンポで演奏するのは、生演奏?
う~ん、難しいね。
やめよう。
一つだけ、しみじみ思いましたよ。
それにしても合唱はさ、
地味ダネェ
(派手に書いてみました)