初めての方はこちらをお読みください。
就学についての書いた過去の記事に学校の先生という方からコメントを頂きました。
その中に「現場の思いも知って頂きたい」と書かれていました。
障害のある子を受け入れる側の苦労を知って欲しい。という事だろうと思いました。
このコメントを読んで、わたしなりに思うところがあります。
わたしは教育関係者ではなく発達障害児を育てる親として、自分自身の経験だけでなく周りにいる母親の想いをそれなりに見聞きしてきました。
教育関係者の方々には現場の大変さを説く前に、ご自身の現場にいるかも知れない障害のある子を育てる親の想い。を先ず知って頂きたい。と感じました。
先ずは、チョロちゃんの友達の場面緘黙の子の事。
コメントにはこの子の入学拒否と比較して、ご自身の学校に通っている(介助が必要と思われる)重度の障害のあるお子さんについて書かれていました。
コメント欄にも書きましたが、場面緘黙の子と介助が必要な子を比較対象にする事からして論点がズレているのですが…。
お話できない子の入学は認められません。
と言われた時の親の気持ちを考えてみてください。
勿論、一番に傷つくのはその子自身です。
ただ、この言葉を直接言われたのは、その子ではなくその親なのであくまでも親の気持ちとして書かせて頂きます。
お子さんがいない人でも、或いはそういう障害の子を知らない人でも、少しの想像力があればそう言われた時の親の気持ちが少しはわかると思います。
わたしが伝えたかったのは、そんな簡単な想像力も持ち合わせないオトナが、子ども達を前にしてみんな仲良くしなさい。とか仲間外れやイジメはダメです。と教えている矛盾と、そういう校長先生がいる反面で(学校が変われば受け入れているので)そうじゃない校長先生もいて、校長先生の裁量次第で普通学校の特別支援学級に入れたり入れなかったりする矛盾が存在する。という事です。
そして又、身辺自立ができている場面緘黙の子の入学を拒否した校長先生の、障害に対する偏見や無理解に呆れもしました。
みんな違って みんないい。という言葉を引き合いに出す教育関係者は多いですが、それは詭弁で、実際にはそう思っていない方を多く見受けます。
みんなと仲良くしなさい。と言っているその人が、障害のある子を仲間外れにするのはおかしくないですか?
学校の現場では、みんなと同じにする事が求められます。
発達障害の子どもの多くは、みんなと同じにできないから困っているのです。
但し、いつまでもできない訳ではなくて、その子なりの成長でできる事が増えていきます。
発達障害の子ども達は、発達しない子ども達ではなくて、成長(発達)の仕方がイレギュラーな子達なのです。
みんなと仲良く。と言いますが、全ての人と仲良くできる人が一体どれほどいるでしょう?
少なくとも、わたしには無理です。
仲良くできない(してくれない・したくない)人がいます。
みんなそうではありませんか?
だからといってあからさまに態度に出したりしないだけで、適度な距離感でいるのだと思います。
障害のある子に対する感じ方もみんな違うと思います。
それは当たり前のことでしょう。
だからといって馬鹿にする様な態度や、言葉かけをする事は人としてどうでしょう?
先生方にはそういう事をしっかり教えて頂きたいです。
学校に限らず、実際に色んな障害のある方々がたくさん生活していますから…。
発達障害の子どもの多くは生まれた時から育てにくい子も多く、これは実際に育ててみないとわからない大変さです。
そうじゃない人に、親の気持ちを理解する事はできなくて当然です。
それを望んでいるのではなくて、教育関係の仕事をしている以上、どんな想いで育てているのか?ちょっと考えるは、せめてして欲しいと思うのです。
例の校長先生がこのブログを読む事はないでしょうし、読んだ所で乏しい想像力や相容れない感性の持ち主には到底理解できないでしょう。
そしてそれは発達障害の子育てをしている親に留まらず、重度の障害児といわれるお子さんを育てている親にもいえる事なのです。
長くなるので続きは後日。
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