アイシャドウがほとんどなくなった。
15%引きのクーポンが配信されてきたので、これを機にドラッグストアへ。
だが、私が使っていたものは生産終了したのか、もう売っていなかった。
やむを得ず、同じ色調の別品を購入。
そのとき、「そこまでチェックしなかった」のである。
今回、購入したそれは、いわゆる「固めのクリーム状」だった。
私がこれまで使ってきたのは、ずっと「パウダータイプ」だったのに。
ま、15%引いてもらってもそこそこ高かったので、やむなくこれを使うことにしたのだが、使ってみて初めて、恐ろしいことに気がついた。
さっき「固めの」と言ったが、これ、相当固い。
チップを使うと、チップの軸が曲がってしまいそうなほど固い。
だから、指で塗ったほうがよさげ。
ところが、例えば目頭から目尻の方向に指で伸ばすと、まぶたの皮膚も同時に目尻の方向によれ、そのまま戻ってこないのだ。
もちろん、逆もしかり。
目尻から目頭の方向に伸ばすと、まぶたの皮膚は目頭の方向によれ、戻ってこない。
つまり、目頭か目頭に「まぶたの皮膚がたまる」という奇怪な事態に陥る。
そして、その状態は、何とも滑稽な目元となる。
まぶたの皮膚はもともと薄いものだが、加齢とともにまさかこんなふうになるとは思ってもみなかった。
シワでもタルミでもないが、シワとタルミの仲間であるこの状態。
いや、形状記憶力が、全く失われた状態、と言った方正解か。
試しにまぶたをつまんでみたら、とんがったままのまぶたとなり、これはこれで滑稽な御面相と相成った。
がっかりした。
顔の上で、醜悪さが日に日に増していく。
縦横の シワに入り込む 赤・白・黒
鞠子