はんぺんとかちくわいった練り物を、私は好んで食さない。
うなぎや刺身と違い、「絶対食さない」「口に入れられない」というわけではないが、例えばおでんの具をチョイスする場合、練り物は間違いなく選外となる。
味が嫌い、というわけではないのに、なぜなんだろう。
だが夕べ、その理由をはっきりと確信した。
昨夜、海鮮焼売を食べたあと、しばらくしてからすごくしんどくなったのである。
激汗。でも体温を計ったら35度。血圧を測ったら80/53 ―― おそらく原因はこのあたりにある。
しかしこの状態、30分もじっとしていれば、おさまってくる。
実は以前にも、全く同じ経験をしたことがある。
そのときは、おでんに入っていたごぼう天とはんぺんを食べたあとだった。
今回の海鮮焼売は、成城石井で購入したそこそこお高いもの。ポン酢で食したらとっても美味しかった。反面、なぜか感覚的に、ちょっとヤバいかなという気もした。パッケージを見たら、この海鮮焼売の製造元は蒲鉾メーカー。つまり「練り物にちかい原料」が大部分を占めていたのだ。
つまり、私にとって練り物は「重すぎる、そして強すぎる」のであり、私が練り物に積極的になれないのは、「無意識のうちにからだが拒否るから」に違いない。
海鮮焼売を食べてちょっとヤバいかな、と思うのは、いたって正常な私の防衛反応だったのだ。
いまさらこんなことに気がついた。
決して練り物に罪があるわけではない。だが、私は一度にたくさん食べてはならない。
高価&美味な海鮮焼売から、私はそんな学びを得た。
秋の夜 ビールの味も ほろ苦く
鞠子