今日から三連休なのだが、私は25日の日曜日に仕事がらみのとある会が入っている。
だから月曜日、半日代休を取ろうと思っていたのだが、何を報連相したらいいのかわからないオトコ後輩のせいで、取ったらマズそうな状況に追い込まれている。
昨日、夕方になってから、
「この前、教えてもらったやり方で、名札も作れますか」
と聞いてきた。
ちなみに、
「この前、教えてもらったやり方」とは、『アクセス』の『レポート機能』を使って領収証を作る方法。確かに数日前、彼に教えてあげたが、彼は『アクセス』ど素人。おまけに、不器用極まりなく、マウスが全然言うことをきかない。手取り足取り1から10まで教えなければならず、30分でできる仕事に3時間以上かかった。
「名札?できるよ」
···反射的に、そう言ってしまったのだが、彼の返答は、
「そうですか」
だった。
それでこの話は終わった。
終わって連休に入った。
しかし、名札は週明けの火曜日にいるはずだ。それも150人分。それも、2種類のテーブルナンバーを表示しなければならず、パターンから作らなければならない。そして、作り方を教えた領収証も150人分いる。名札も領収証も、もとになるデータを完成させ、間違いがないか確認し、打ち出してからカット。名札はカードホルダーに入れなきゃなんないし、領収証は判を押さなければならない。
その作業、彼一人で月曜日にやるのはムリ。なにより、『アクセス』を駆使して名札パターンを作るのは、手取り足取りしてもムリ。
···ってもしかして、切羽詰まってから私に押しつけるつもりか?
いや、もしかして、「できますか?」は「やってもらえますか?」という依頼だったのか?
···だとしたら、全くもうため息が出る。
そういえば彼は、決して「お願いします」とは言わない。領収証の時も、「領収証なんですけど···」と言っただけだった。そう、万事につけ、語尾は「······」。
何を報連相したらいいかわからない若者は、人にものが頼めない。見るに見かねて人が手を出してくるのを待ってるだけ。
ある意味、大物。
···やっぱ月曜日、通常出勤しなきゃダメか。
···いや、意地悪して、丸1日、有休取っちゃうか。
ちなみに『アクセス』で名札が一から作れるのは、我が職場では私一人のみ。後は誰一人、彼を助けられない。
休んでも 呼び出されるよな 予感する
鞠子