運転中、前を走っている軽トラの荷台に感動してしまった。
運転していたのは農業系か造園系の職人さんか。
荷台には、それっぽい機械や道具がいくつか雑然と積んであるようだった。その複数あるハンドル部分すべてに作業用の手袋がかけてある。
こういう手袋、頑丈な素材でできており、形状を記憶しているかの如く。つまり、「人差し指で天を指している手」や「小指を立てた手」、「グーに握った手」もあれば「パーの手」も。色とりどり&形さまざまな手が、荷台のあちこちで勝手に自己表現していたのである。
まるで『手々の叫び』。
意図してつくられたものではない偶然の芸術。
本当に面白くて素晴らしい構図だった。
赤信号で思わずスマホを向けたが、撮り損ねたのが残念。
この感動をうまく言葉で表しきれないのも、ますます残念。
その指が さす先にある 青い空
鞠子