玉砕した2月28日の「コンサートホールでグランドピアノを弾いてみよう」以来、ピアノを見たくない状態だったのだが、反面、これじゃいけないとう気持ちもなくならない。
コロナ禍になり、何十年ぶりかにピアノ練習を復活し、嫌と言うほど思い知らされたのだ。
「弾かないと弾けなくなる」
そして、
「弾けなくなると、元に戻すのに何倍もかかる」
と。
やっぱり、練習はしなくちゃな。
だから今日、ようやくピアノをあけて、玉砕したラインナップをたどってみた。
意外と穏やかな気持ちでピアノに向かえた。
あれ? 本番前、何回やってもできなかったところが、普通に弾けるじゃないの。
···え、なにこれ。あの日、どれだけ力、入ってたんだろう···
こうなると、次の曲もその次の曲も、普通に弾ける。
···ほんとにあのとき、何だったんだろう···
むしろ、玉砕したときの指使いがどうにも思い出せない。
···これもある意味、ローカのなせる技なんだろか。
年重ね 意外なことが 起きる日々
鞠子