(1)ほら貝
「日本維新の会の杉本和巳衆院議員の資金管理団体が、2020年に政治資金約4万円でほら貝を購入していた」のだそうだ。
ほら貝? 何に使うん?
「衆院選の出陣式で景気づけに吹こうと買った」
なるほど。でも、
「練習でいい音が出ず、結局使わなかった」
…て、ありえん。
4万3230円もするほら貝、誰が吹いてもいい音がしそうだけど。
それにしても、買うのも練習するのも使わなかったのも、全部ありえん。
(2)サバの読み過ぎ
有印公文書偽造の疑いで逮捕された53歳・女。
偽造したのは運転免許証。生年月日を偽造し「29歳」になりすましていた。偽造の理由は、
「若く見せるため」
なぜ若く見せる必要があったのかというと、
「ネットで知り合った男性に年齢を若く伝えており、年齢がわかるものを見せてと言われたときのためにつくった」
…って、やっぱりありえん。
実際に、年齢がわかるものを見せて、と言われたわけじゃなし。そもそも、年齢を偽った段階で、その後、もううまくいくはずないではないか。
いずれにしても、24歳のサバは、あまりに読み過ぎだろう。写真はどうしたのか。もしかして、偽造しなくても十分29歳に見えるのか。
そうならちょっと、うらやましくもあるな。
などと、同情する気持ちも羨望する気持ちも、共になくはなかったが、この偽造が発覚したきっかけを知り、考えを改めた。
「万引き事件の捜査で署員が持ち物を調べた際、免許証が2通あるのを見つけた」
…だめだ。やっぱりありえんわ。
(3)我が家のどこかの建築部材
昨日、強風が吹き荒れた。
今朝、新聞を取りに表に出たら、大小さまざまな枯葉の山・山・山。そのなかに、ものさし状の茶色の細長いものを見つけた。
50センチ以上はあり、プラスチックのようなゴムのような、微妙にしなる素材。
これ、どこかで見た。我が家のどこかで見たことある。どこだっけ? 思いだせない。この部材、どこに使われていたものか。
端を見たら、明らかに「はずれた」のではなく「折れて」いた。
…ありえん。本来、あるべきところからなくなってしまったんだから、支障をきたさぬはずがない。
嫌な予感がする。
雨もりとかヒビとか大事に至る前に、元あった場所を特定せねば。
何十年と住んでいる家なのに、普段、全然見ていないのだということを思い知った。
…ありえん。取れるのもありえんが、どこから取れたのかわからぬのもありえん。
隣家から 外れてきたと 思いたい
鞠子