仕事用で銀行に行きATMを操作していたら、途中で隣のATMに男の客人がやってきた。
チラと見たら、「ノーマス」ではないか!
この銀行のATM、機械と機械がくっついて設置され、間にパーテーションがない。
全く落ち着かない。
もう一度チラ見したら、なんとなく「ナミビアの人」に似ている気がする(←完全なる偏見)。尾身先生のクローンがずらずら並ぶ「オミクロン」イラストが頭をよぎる(←かなり病的思考)。不特定多数の人がくるところでは絶対的にマスクをしてほしいと思うのは、私だけじゃないはず。
私は、その人に背を向け気味な立ち位置をとり、ATMの画面を斜めにのぞき込むような姿勢になった。無意識のうちに、息を止めたりなんかしている。一刻も早く用事を済ませ、この場を立ち去りたかった。
…で、銀行を出、車に乗り込み、ほっとしたところで、隣の軽ワゴンにくだんの男の客人が乗り込むのが見えた。
半分、恨みをこめてガン見した。彼はおもむろにジャンパーのポケットをさぐり、白い不織布マスクを取り出し装着した。
え?マスク、持ってんじゃん。
ポケットに入っているのに他人がいるところではつけず、一人きりの車内でつけるってどういうこと?
コロナを知らなかったころは、他人のこんな行動、どうでもいいことだったし、むしろ「変な人だ」とワロたかもしれない。
でも今や、そんなお気楽気分には到底なれない。
この客人のマスク装着基準が不思議でならぬ。
その基準、聞きたくてたまらない。
一息に 無数のトゲが 絡み合う
鞠子