わが家の近くにある自動車修理工場、その名も
「ニュー加藤(仮名)兄弟自動車」
という。
兄弟で経営してるんだろう、ということはわかるのだが、まさに血のつながった兄弟なのか、あるいは盃を交わした兄弟なのかは不明。
さらに、「ニュー」の意味も不明。
という、わかりやすさとわかりにくさが混在する社名も興味深いのだが、それは加藤氏にお任せする、として、社屋前にある縦長のこの看板が、前から引っかかっていた。
トヨタ
ニッサン
ミツビシ
ホンダ
スズキ
スバル
イスズ
日本の自動車メーカーが列挙してあるだけの話だが、なんかしっくりこない。
なにが原因か……
今ごろ気がついた。
違和感の理由は「ミツビシ」と「イスズ」だ。それから「ニッサン」も多少。
この2社、「三菱」「いすゞ」という表記が、インプットされてしまっている。文字というより、まるで図形のように。
「ニッサン」に至っては「日産」、もっと言ったら「NISSAN」の方がしっくりくる。
だから「ミツビシ」「イスズ」「ニッサン」と書かれると、なんだか変な感じがしてしまうのだ。
つまり、固有名詞「三菱」「いすゞ」「NISSAN」が、知らないうちに視覚的にも刷り込まれてしまっている、ということだ。
大企業の宣伝効果を思い知った。
どうでもいいこと、と言えば、どうでもいいことなんだけど、別の意味ではこわいな、これ。
鞠子より マリコの方が 科学的(←『科捜研の女』の宣伝効果)
鞠子