スガ首相の言葉って、どうして響かないんだろう…
話すことが人に響かないって、リーダーとしては致命的でしょう。
話ベタとか、そういう問題じゃない。
だって、話はヘタでもトツトツでもつまりつまりでも、ものすごく響く話ってあるじゃない。
「見た目」的問題から言えば、やっぱり「視線がうつろ」な感じがよろしくない、と思う。
なんか生気がない。
でもこれは、「そういう目なのだ」と言われたら、どうしようもない。
「声に抑揚がない」「喋り方に覇気がない」「声が通りにくい」「喜怒哀楽が感じられない」etc.挙げ出したらいくらでも要因はありそうだけど、最も大きな要因は、
「自分の言葉でしゃべっていない」
…これだと思う。
人が書いた原稿を読むにしても「自分の言葉にしてから読む」じゃないと、人には決して響かない。「音読」じゃないんだから。
そういえば、いつぞや国会で、先回の東京オリンピックの思い出をとうとうとお語りになったことがあった。
私はそれを、車の中で聴いた。
思わず聴き入ってしまった。感動的だった。
全編、自分の言葉だったからだ。
スガ首相の言葉が響いたのは、後にも先にもこの時だけだった。
ただし、「なぜ、その場で、そのことを、長々しゃべったのか」は、今もって全くわからない。
響かせる 気などさらさら ないのかも
鞠子