朝刊に「ひにちぐすり」という題のエッセイが投稿されていた。

発病、入院、手術、その後のリハビリはつらく苦しかったが、医師が言った「ひにちぐすりです」に癒された、という話。

 

「ひにちぐすり」という言葉、そういえば久しぶりに聞いた気がする。

時間が現状を徐々に好転させていく……なかなかいい言葉だと思う。

 

そこから連想していって、ふとひらめいたのが「時間稼ぎ」という言葉。

 

国は明確に言っていないと思うが、ただいま新型コロナ第4波真っ最中。現状の感染対策、あるいはワクチン接種の状況からすれば、おそらく「宣言発出→小波化→宣言解除→大波化→宣言発出」を何度も繰り返すような気がする。

その間に医療体制を徐々に整え、かかったりワクチンを打ったりして免疫を持つ人が徐々に増え、症状を抑える薬なんかが発見されたり開発されたりして、最終的には治療においても人々の認識においてもインフルエンザ程度の病となる――これが私の考える新型コロナの結末。

それまでの間「時間稼ぎ」をするのである。

 

普通、「時間稼ぎ」というと、あんまりいいイメージではない。

結果が自分に有利となるよう、「時間を無駄に使う」といった意味合いで使われる。

それでもコロナに関しては、これしか方法がない気がする。

 

その稼がなければならない時間がとてつもなく長そうなのが憂鬱だけど。

 

 

 

 

 

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鞠子

 

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