《仁徳天皇陵を含む古墳群・諮問機関が世界遺産に勧告》というニュースが、ブルブルッとスマホに飛び込んできた。
そのあとテレビでも、しきりにこのニュースを伝えだした。

さて、この件に関して驚いたこと2つ。

1つ目。
「仁徳天皇陵」は知っていたが、「古墳群」であること、それも49基もあること、さらにはこれらを総称して「百舌鳥・古市古墳群」ということなど、全く知らなかった。

実は、わが家の近くにも古墳がある。
航空写真で上から見ると、れっきとした前方後円墳であることがわかる。埴輪や匂玉、銅鏡etc.出土したらしいが、全く見たことはない。
前はよくそこまで歩き、ぐるりと回って散歩したりした。歩いている私としては単なる「森」としか思えず、「古墳=歴史的遺産」、という認識がないどころか、まるで「古墳=近所」。
世界遺産に認定されたら、世界各国からいろんな人が見物に来るんだろうな。
となると「古墳=近所」ではなくなり、ちょっと淋しい気もするが。(あ、うちの近くの古墳ではないから、余計なおせっかいだわ)

そして驚いたこと2つ目。むしろこちらの驚きの方が大きかった。
こういう場合「勧告」という言葉を使うんだ、ということ。
「勧告」というと、なんとなく、「気が乗らぬこと、できればしたくないことを命令される」というイメージなんだけど。

ネットで調べたら、「相手方に一定の措置をとることをすすめ、または促す行為。ただし相手方がその内容を自発的に受け入れることを前提とするものであり、相手方を拘束する力までもつものではない」とあった。
これからすると、確かに「気が乗らぬこと、できればしたくないことを命令される」ばかりではなさそうだが、なんとも微妙。
ふだん、よく耳にするのは「避難勧告」「退職勧告」「是正勧告」など。そのため、マイナスのイメージが刷り込まれてしまっているのだとは思うけど。
こうして、本来の意味が変わってしまった言葉は、たくさんあるんだろうと思う。

だけど…
今まで世界遺産認定関係で、「勧告」という言葉を見たのは初めてのような気がする…

・・・ま、何はともあれ、とりあえずおめでたい話ですね。