先週末、鈴木秀美さんのチェロを聴きに行った。
2回シリーズになっており、先月に引き続き2度目の演奏会。もちろん、オールバッハプログラム。無伴奏チェロ組曲全曲をお弾きになった。
音楽トモから、「鈴木さんのチェロ、すごくいい」と聞いていたのだが、「え?チェロだけでしょ。たかが単旋律じゃん」と疑う気持ちもちらとあった。
しかしそんなシロート懸念はどっかへふっとんでしまった。
2回聴いて、ますますバッハが好きになった。そしてチェロの音色がすごく好きになった。それこそ、人間の心の波動に非常に近いのではないだろうか。(←私、楽器の中では、オーボエの音色がイチオシだったのだが)
夜は夜で、NHK『クラシック音楽館』にてN響の定演が上映された。
これもまたオールバッハプログラム。トーマス・ヘンゲルブロック指揮による管弦楽組曲第4番ニ長調、前奏曲とフーガ変ホ長調、そしてマニフィカト。トン・コープマンによるパイプオルガンの演奏もあった。
マニフィカト、かつて演奏会で歌ったんだった。そういえばすんごく難しかったことを思い出した。
…こうしてまるっと一日バッハデー。これを「至福の時間」という。
バッハのことになると、ついつい饒舌&得意げに書いてしまうのだが、実は20代からバッハの音楽に触れてきたものの、それは「歌」がついたもの限定だった。楽器で演奏されるものを聴くようになったのは、ごく最近のことなのだ。
そうしてますます「バッハ沼」にはまりこむ。
――よく飽きないなあ。
学生時代はロッカーだったのになあ。
たぶん私、永遠にバッハフリーク。そして永遠にカンタータ祭り開催中。