ナミダのクッキングNo.2315 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

【「子ども」のことで、ちょっぴり胸がざわついたこと】その②

仕事用で銀行に行ったら、子どもが遊べるおもちゃスペースに、小さな女の子が一人いた。
彼女は興味深げに『黒ひげ危機一発』をいじっている。

私は前から、この銀行にくるたび、『黒ひげ危機一発』をやってみたくてならなかった。
一度、剣を刺してみたいのである。
だがしかし、いい年をしたオバサンが子どもスペースに靴をぬいであがり、剣を刺すのはあまりにも気が引ける。

子どもは遊び方がわからないようで、もたもたしている。
これはチャンス!と一瞬、思ったが、すぐに、ん?なんだか変だぞ?と思った。
彼女の保護者が見つからないのである。

そのとき銀行にいたお客は、おじいさんとおばさん。二人とも離れた席で、かつ、子どもスペースからももっとも遠い位置に座っていた。
そして、おじいさんは新聞を読むのに没頭し、おばさんは老眼鏡をずりさげて、懸命にスマホを操作している。

はて、このチビちゃんは、誰が連れて来た子なのか?
客も行員も、誰も彼女を見ていない。
この状態で私が彼女に話しかけたらどうなる?『黒ひげ危機一発』の遊び方を教えたらどうなる?

…なんだか胸がざわざわしてきた。

3人のうち、私が一番最後の番号札だったのだが、真っ先に呼ばれて用は終わった。
銀行を出るとき、もう一度行内を見渡したが、やはりだれもチビちゃんを見ていなかった。
彼女はまだ、『黒ひげ危機一発』の遊び方がわかっていない。
私も『黒ひげ危機一発』にチャレンジすることはできなかった。

それよりなにより
保護者は誰?どこにいるの?