事務所のオトコ後輩Tが、ポテトチップスをくれた。
カルビーの製品なのだが、なんでも韓国で売られてて、大ヒットしているらしい。

Tにはしょっちゅう韓国に行く友だちがおり、行くたびに買ってきてもらっているんだとか。
つまり、Tもこの味にはまっていて、「一度、食べてみろ、みろ」ということで、私のところに一袋まわってきた、というわけ。

製品名は『ハニーバターチップ』という。

食べてみた。
なるほどな。名前の通り、甘い。
「ポテチ=お酒のおつまみ」と認識している私としては、ちょっと期待外れだった。

だが…

この『ハニーバターチップ』、やめられないのである。

思えばポテチ全般、あるいはスナック菓子と言われるものは、「やめられない・とまらない」の形容がぴったりではないか?
きっと、私だけじゃない。
スナック菓子の味、つまり人工的な調味料には、「食べるのを中断できない」麻薬的な要素がある。
もちろん、スナック菓子が嫌いな人もいるにはいるが。

『ポケモンGO!』が、とうとう日本でも配信された。
自民党本部が「永遠の与党」と記されているらしい。
イヤミとも自嘲とも取れるこのネーミングはさすがだけど、やはり不気味な気がしてならない。
歩きスマホの助長につながると危険視する声もあちこちから聞こえてくる。

この『ポケモンGO』も、おそらく「麻薬的な要素」があるに違いない。
やりだしたら、なかなかやめられない…新種の『ギャンブル依存症』。

しかし冷静に、冷静に考えてみて。

スマホに翻弄されてうろうろ歩く人間の姿。

まるで「スマホゾンビ」。
どう考えてもおぞましくはないか?

…そう言いながら、『ハニーバターチップ』一袋、食べてしもうた…




泥流し馬鈴薯蜜で化粧する       鞠子