ナミダのクッキングNo.1795 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

漱石・太宰・谷崎…今年は、近代文学の作品ばかり読んだ。
そうしたら、今、はやりの作品がもの足らなくなってきた。

「言葉の重み」が圧倒的に違うからだ。

いつの時代も、小説は「言葉の羅列」であることには変わりない。
だから、明治時代から昭和戦前期の文学作品には、確かに今は見ない言葉や漢字が使われているが、こだわらなければ読める。

読めるどころか、わからないからこそ自由に想像できる。

うろ覚えでもキーを叩けば何となく文章ができるのとはわけが違う。
漱石・太宰・谷崎…この人たちは、まさに「命を削って書いた」。

だから一語一語の持つ重み・深みがとてつもない。

2015年を今日で終えるにあたり、来年の抱負を自分に課す。

もっと言葉を抱く。
もっと言葉を温める。
そして、
熟成させた言葉で表現する。

1年間、無事で過ごせたことに感謝しつつ。


見たままを咀嚼し温め抱き醸す    鞠子