ナミダのクッキングNo.1750 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

昨日は、「明治村セミナー」なる講座に参加した。

テーマは「夏目漱石の『美意識』に迫る』。
明治村には本物の「漱石が住んでいた千駄木の家」が移築保存されており、そこを見つつ、初版本を手にできる(←手袋して、ね)という魅力的な講座だった。

ちなみに漱石は、この千駄木の家で『吾輩は猫である』を書いた。
猫が出入りしたと思われる「猫用出入口」もそのままある。
さらにちなみに、漱石が住む前、ここには森鴎外も住んでいたことがある。
二大文豪が触ったかもしれない壁、踏んだかもしれない廊下…なかなか感慨深い。

…はさておき、自称「心だけは女子大生トリオ」のエクステンションカレッジ仲間3人は、昼食を明治村内の「碧水亭」なるところでとった。
そのメニューが、「漱石の思ひ出御膳」。
漱石が好きだった鶏鍋、イギリスでの食事が口に合わず、こればっかり食べていたというビスケット、最後に口にした葡萄ジュースがついていた。

自称・女子大生トリオはやかましい。
ジュースを見ては「アルコールが入ってない」と笑い、ビスケットを見ては「森永マリーじゃん」といって笑う。

散策中も、落ち葉を見ては感動し、教会に流れるグレゴリオ聖歌に耳を傾けつつ居眠りし、ライトアップに大はしゃぎしつつ、夜の寒さにまた一騒動。

自称・女子大生トリオはやかましいが、とっても楽しかった。
講義はいつものH教授だが、なにしろ1時間しか時間がなく、おまけに「初心者向き」ということもあって、私としては「聴いたことのある話」がほぼ。
でも、初版本の美しさへのこだわり、まるで一個の芸術作品みたいな装丁にただうっとりするばかりであった。

そして、
自称・女子大生トリオは、はじめから終わりまで、ひたすらやかましかった。