ナミダのクッキングNo.1536 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

新学期、中学生の皆さんは、新しい気持ちで今年度の計を立てたはずだ。
それを実行するために、
まずは規則正しい生活をせよ。
そして、提出物は事前に準備せよ。
自律する身体をつくれ。
さすれば学力は、いずれグングン上がってくる。

そんな身体をつくりあげるモチベーションは何か。
理由はなんでもよいから、本気で何かにあこがれよ。
カッコいい自分を目指せ!
ぼんやり夢見ているだけではカッコよくならないぞ。

…要旨、このよな文章が、朝刊の中学生向けページに載っていた。

…正直に言う。
私には、この価値観、とても受け入れ難い。

書いた人の名前をネットで調べてみた。
地元高校の教師名がヒットした。
こういう価値観の先生が我が子の担任だったら、と思い、ゾッとした。(←我が子はいないが…(-_-;))

要するに、
宿題を済ませ、明日の持ち物を用意し、おマヌケなテレビなど目もくれず、9時には就寝。
朝は6時に起き、ラジオ体操なんかしたあと朝食を取り、通学路を守って登校せよ、でしょ。
そうすれば、右肩上がりにグングン学力は上がる!

…これって単に、「大人から見た都合のいいよい子」ではないか。
こんな中学生がいたら、気持ち悪い。

人間って、そんな単純なものじゃないでしょう。
そもそも、そんな簡単に学力が上がる、なんてウソだ。

このセンセ、
「本気であこがれるもの」として、「○○高校に行きたい」とか、「○○先輩のこういうしぐさがステキ」などという、いかにも浅い例を挙げている。
おまけに、
「カッコいいあこがれの人は、きっと朝起きるのにぐずぐずなんてしてない」とダメ押ししている。

なんなの、これ(-_-;)

中学時代、なんて、
笑いながら泣きながら、時には怒って、いっぱいしゃべって、できるだけいろんな世界に触れればいい。
特に、すばらしい音楽や美術や文学に対する感性が芽ばえれば(←完全にこれは私の価値観)。
スポーツにのめり込んでもいい。
化学実験大好き、でもいい。

カッコ悪くたっていいじゃん。

はかったように「6時に起床」してくる息子より、「こらぁ、早く起きろ!」と毎日怒鳴らなきゃなんない息子の方がかわいいと想像する私は甘いのか?