客様I社長。
私の担当ではなく、直接イヤな目に遭わされたことはないのだが、担当者から聞く彼の言動は、「いかにもヤなヤツ」という感じだ。
確かに電話で話していても、「どうにも鼻持ちならないヤツ」だ。
そのI社長から、今日、電話がかかってきた。
担当に変わらなくても解決する用件だったのだが、私の「不自然なほど愛想がいい」応対に気をよくしたのか、こんなことを言い出した。
I社長「新聞記事、見てくれた?」
鞠「え、ええ、いつも見てますよ」
I氏「あのシリーズねぇ、O社のU社長も書いてたんだけどね、゙もう、書けない゙ってギブアップしたんだよ。僕は、X新聞にもコラム、書いててさぁ。締め切りに追われて大変なんだよ…云々カンヌン」
この電話のやり取りを少し補足すると、
I氏は地元紙・朝刊に、時々、コラムを書いているのである。
そして、そのことが、すこぶる「得意気」なのだ。
云々カンヌンを聞いているうちに、うんざりしてきた。
私、思わず嘘をついてしまったのである。
実は彼のコラム、全く読んでいない。
…というか、読む気がしないのである。
ナマイキは重々承知で言ってしまうが、
文章ヘタ。
主張、深みなし。
自信満々な書きぶり。
…私の価値観では、読みたくないコラムなのだ。
性格が、文章ににじみ出ている。
もし、I氏を知らなくても、文章を読んだ段階で、この筆者はイヤなヤツだろうなとゲンナリする、と思う。
「読んでます」の社交辞令にだまされて得意気にまくし立てるI社長。
うんざりすると同時に、何だか気の毒&哀れに思えてきた。
そういえば、
先週、聞いたのだが、
音楽トモSちゃん(ピアニスト)は、「Mクン(←彼も音楽家)のことが嫌い」なのだそうだ。
Sちゃん曰く、嫌いな理由は「Mクンの指揮」。
指揮で人間性が判断できる、と言う。
それを聞いた時、思わず苦笑してしまったが、今日の私も、似たような感覚か。
I社長はこれからも、自信満々に書き続けるんだろうけど、
私は読まないです。
…しかし、中身について問われたら、とたんにボロが出るよなあ(-_-;)