ナミダのクッキングNo.727 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

もしかして、ブラックジョークの一種なのか?と思ってしまった。

「いいかげん死にたいと思っても『生きられますから』なんて生かされたんじゃ、かなわない。しかも政府の金で(高額医療を)やってもらっていると思うとますます寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらわないと」

「チューブの人間」

「私は少なくとも遺書を書いて、そういうことをしてもらう必要はない、さっさと死ぬからと書いて渡しているが、そういうことができないと死ねません」

…こんな発言が、社会保障制度改革国民会議でなされた。

私は、
母が老健に入所する時、書類を書かされた。

延命措置をするかどうか。
胃ろうをするかどうか。
みとりをどこでするか。

終末期医療についてどう考えるかは、人それぞれ。
介護が不可欠になった10年の間に、本当に様々な 要介護者を見た。
機械だけで生かされている人や、一晩中しゃべり続ける人、半身が全く動かない人…
どんなに過酷な状態にあっても、たとえ望んだとしても「さっさと死ぬ」なんて、できることじゃないのに。

ましてや、本人以外が、その意思決定をしなければならない時なんて、いかにしんどいことか。

母の最期をどうするか。書類を書く段階で、私の気持ちは既に決まっていたけど、いざ、最期が迫ってきたことを感じるようになったら、かなり迷いが深くなった。

そして、今となっては、私の選択がよかったのか、まだ後悔の気持ちがよぎる。

…というように、終末期医療は、「さっさと死ねるように」なんて単純なものじゃないんだよ。
確かに、終末期医療のために高額なお金がかかるという問題があることも、よくわかるけど。

たちの悪いウケ狙いもどき発言について批判されたら、「公の場で発言したことは適当でない面もあった。個人の人生観を発言した」と弁解なさったが、
…おたくの立場は、発言すべてが「公式な発言」だとみなされる、なんて、おたくが誰よりもわかってるでしょう。

だから、やっぱりウケ狙いなの?麻生副総理兼財務相。