いろいろあって、2日間、ブログ、放っていました。今日からまた、ちょっぴり悲しかったこと、毎日ここでおしゃべりしていきますので、よろしくお願いします。

学生の時、「先生の朗読がうまいと、子供は国語を好きになる」と教えられたことがある。だから「教師が教科書を読む時は、心して」と。

それ聞いた時、そんなものかなぁ…程度の感覚しかなかった。実際、感動的な朗読に出会ったこともなかったし。

ところで、
半年くらい前、できるだけ南朋さんに会いたくてスカパー契約したんだけど、結局、一番観てるのが時代劇専門チャンネル。中でも『鬼平犯科帳』。テレビをつける時間帯にコレが放映していることが多いから。中村吉右衛門の渋い声と人情裁きがなかなかステキ。

…なんだけど、さらにステキなもの、見つけた。『鬼平…』が一話終わった後、10分間くらい?放映する『朗読・鬼平犯科帳』なる番組。静止画をバックにプロが池波正太郎の原作を朗読する。

…これ、感動的なの。聴いてると、登場人物、風景、当時の町並みや色、においなど、いろんな想像をかきたてられる。

昨年、大学の社会人講座に初めて行った時、課題作品のひとつが二葉亭四迷の訳したゴーリキー『トスカ』だった。事前に目を通したんだけど、表記も言葉も平仮名の使い方も今とは全然違っていて「読むのに骨が折れる」どころか「読めない・理解不能」状態。しまった、こんな高度な講座はついていけない…と正直、後悔した。
ところが講座では、先生が朗読して下さった。これがあっけにとられるほどうまく、「理解不能」な作品がまるで「漫談」に早変わりしていて、すごくオモシロイの。

すごすぎる…
学生の時言われた「朗読の大切さ」ってこれかぁ…
今更ながら思い知らされた。

「読む」のも大切だけど、「話す」のも「聞く」のもすごい大切。

以来、仕事上の勉強会や研修会で、レポートや資料を読み合わせしたり読み上げしたりする際、微妙に心を入れて読むようにしている私です。