エッセイ:
「苦痛と幸福の狭間で」
「楽に生きるのは難しい」
生き続ける事と楽になる事は、真逆を向いている。
この世で「生」を続けるには、多かれ少なかれストレスが掛かって来る。
それは生きている以上、不可避なものだ。
それでも命あるものは、生きようとする。
生きることに、何の疑問も持たずに……。
自然の中に身を置くと、そんな生き物の命の力を感じる。
人はどうだろうか。
疑問を持ちながらも、それでも生きている人も多いのではないか。
「何故、生きるのか」
そんな疑問が頭を過っても、日々の忙しさに忙殺されるのかも知れない。
しかし、立ち止まる時間が出来た時、人はその事を考える始めるのだろうか。
「ただ、生きる」から「何故、生きる」へ。
考えてしまう脳に悩まされながら、考えられる時間があることの事実に気が付く。
それは、「苦しみながら、幸福を感じている」と言えるのだろうか。
「生きる事は苦行だ」と言いながら、
そう思える事は、幸せの裏返しなのかも知れない。
ふと、そんな事を思った、秋の昼日中。
天に抜ける様な、青が美しい――
