月刊「ショパン」は2013年で創刊30周年
30年前の1983年12月20日に創刊号が発行されたのです
それを記念して、〔新訳パデレフスキ自伝〕の連載が始まりました
もう10年くらいたつのかな。。。「アート・オブ・ピアノ」というDVDが話題になった
これは、1936年のパデレフスキから1970年のアラウまで20世紀を代表するピアニストたちの演奏含む映像をまとめたもの
このとき、はじめてパデレフスキの動く姿を目にし、演奏を聴いてうちのめされた
その後、ある優秀な調律師さんが、自分の携帯にパデレフスキの写真や動画を入れて、会う方々に教えていた事を思い出した
機械的な完璧さで満足しているスタイルに対しての警告も込めていたのかもしれない
今も持ち歩いているのかな、、、
DVDに収められた演奏は、演奏活動をやめた後のものだけれど、あのような演奏(言葉で説明するのは不可能)を聴いた人ならだれも、パデレフスキをピアニスト・作曲家と言う前に、“首相”や“パデレフスキ版の校訂者”(実際にパデレフスキ版にはほとんど関わっていない)とは言わないと思う
(けれどそれは、昔と今では変わっているんだろうか。。。)
パデレフスキの自伝は、73歳のときの聞き書きだそう
それを日本の出版社、2社が1940年に翻訳・出版している
旧仮名遣いに、タイトルは右から左に書かれてある
翌年には太平洋戦争勃発
そんな時代にポーランドのピアニストの自伝を翻訳して出版するとは
純粋に「凄いな」と感動してしまう
それを新しく翻訳しての連載
多くの方に読んで頂きたい
(M)