2023.2.18
午後から雨が降り始めると天気予報。初春並みに気温が上がると思いきや意外と
上がらない中を歩いてきました。
今日のお目当ては淀川鳥獣保護区で野鳥観察後、枚方宿を散策。
枚方宿は東海道の延長として整備された伏見、淀、枚方、守口の四宿場の一つです。
江戸時代には参勤交代の際に紀州徳川家が定期的に宿泊したほか、淀川において京都と大阪を結ぶ三十石船の中継港としても賑わいました。
今日のコース
京阪御殿山駅~淀川堤~枚方宿(鍵屋資料館)~京阪枚方駅
鳥獣保護区になっている淀川堤にはセンダン(栴檀)の木が沢山植わっていて、
まだ実が残っています。それをお目当てにムクドリやヒヨドリが群れていました。
川沿いの道を枚方方面に向かって双眼鏡を片手に歩きます。
黒田川が淀川に流れ込む河口。水鳥の群れが見えます。
オオバンらしき鳥が。
シラサギの向こうにもバンの群れが。
天野川の向こうに関西医科大学の建物が見えてきました。
天野川の川口。鳥の群れが。
橋からズームアップで撮ってみました。バンです。
川上の方にもたくさん群れていました。
京街道に入りました。枚方橋の説明があります。
今は地下にもぐってしまっている安居川にかかっていた橋です。
欄干の親柱だけが三か所、残されています。
宗左の辻(角屋宗佐と言う油商人の屋敷が在った)に立つ道標
北面「右 大坂ミち」
西面「右 くらしたき 是ゟ四十三丁 左 京 六り や王た 二り 道」
「くらしたき(倉冶滝)」は天野川の支流、免除川上流の源氏の滝だそうです。
また、「や王た」はやわた(八幡)のことだそうです。
岡本町通り(京街道)を西見附のほうへ
古い家並みも残されています。
宿の中心。本陣跡です。小公園になっています。
宿役人である池尻善兵衛の屋敷が本陣になっていたそうです。
浄土真宗浄念寺(西御坊)。寺内町でもあったようです。
要所要所に新しい標識が作られています。
この付近にも古い家並みが
虫籠窓も健在です。
枚方宿の西の端、西見附近くに市立枚方宿鍵屋資料館があります。
鍵屋は江戸時代、淀川往来の船を待つことができる「船待ち宿」を営んでいました。
近代以降は料亭、料理旅館として平成9年(1997)まで営業していたそうです。
別館建屋内の2階大広間で、枚方宿の説明をお聞きしました。
折り上げ格天井を備えた63畳の大広間です。
大広間の窓から淀川が眺められます。昔は建物の際まで川が迫っていたそうです。
川向うには西に神戸の六甲山、東に京都の比叡山も見えます。
主屋は19世紀初頭の町家建築で、市の有形文化財に指定されています。
別館、笹ノ間に展示されていた櫃雛。
襖には南天棒鄧州、鳥居素川の書が。
別館1階には実物大のくらわんか舟が展示されています。
淀川を運航していた三十石船の乗客相手に「餅くらわんか」「酒くらわんか」と
飲食物を商った舟だそうです。
主屋にも当時の風物が展示されていました。
街道から眺めた鍵屋の主屋。
お昼を食べに枚方T-SITEビルへ戻ります。
途中、船番所跡に寄りました。
この川淵は枚方浜と呼ばれて物資の積み下ろし場になっていたようです。
江戸時代中ごろ以降、三十石船に通行手形を持つ特権川船の過書船と過書船の営業
独占に対抗して、元禄11年(1698)に営業が認められた伏見船のそれぞれの番所もあり
乗客や荷物のチェックをしていたそうです。
枚方T-SITEビルの京鼎樓の遅めの昼食、ランチセットを食べて満腹。
雨模様の午後は意賀美神社への予定を辞退して本降り前に帰宅することに。
今日の報告はここまでです。