♡ニュー・サイゴン・ホステル2の前の路地を挟んだ真向かいの家の玄関にいつも座っていたおばあちゃん。御年90歳。一人住まいらしく家族は見掛けなかったが、通りすがりの近所の人や旅行者がひっきりなしに声を掛けていた。私を覚えてくれていて顔を合わすたびに話し掛けてくれた。

 

前回よりの続き

 

ノーモア睡眠薬強盗の一念で、長々と事件の顛末を述べて参りましたが、そろそろ終わりにしたいと思います。私的には早く記憶から消し去りたい悪夢でありますので。トラブルはトラベルの隠し味と申すそうですが、この隠し味は余りに自己主張が強すぎます。

     m(_ _ )m

 

 

 

♡事件の翌日に撮った現場のオープンカフェと、惨劇の行われたテーブル。ほぼ、こういう周囲の状況と時刻で犯行は行われた。

 

昨夜(11月29日)、シェリムアップの日本人宿、クロマーヤマトのレストランで、長く現地に滞在している日本人から聞いたのですが、この人は、これまでに十回以上、睡眠薬強盗の話を聞いたらしいのですが、被害者の泊まっている宿まで犯人が付いて来た、と言うのは初めてのケースだそうです。

 

と言う事は、必要最低限の現金だけ財布に入れて持ち歩き、後の現金は宿のロッカーの貴重品入れに保管しておく、と言うこれまでの旅行者の常識さえも、もう通用しなくなったのか!

 

恐るべし!睡眠薬強盗犯。犯人は新しいステージに突入したのか!

 

ちくしょーめ!こういう事なら犯人と一緒に素直に酒場にでも行き、そこで財布の中身だけ抜き取られた方がまだ良かったわい、と臍(ほぞ)を噛む次第です。

 

でも、犯人もこれに味を占めて、調子こいて、これを繰り返し、その内、ドジを踏んで突っ捕まりゃ良いのに。

     v(^-^)v

 

また、同席していた別の旅行者の人は、薬を口にした瞬間に意識が飛ぶのはクロロフォルムを使われたのでは、と言う事です。(薬の知識が深い人か)

 

さらには、ドラッグの一種では、と言う人も。

 

とにかく、わけの分からん毒物?劇薬?を親からもらった大事な人の体に入れやがって!

     (=`(∞)´=)

 

最後に、事件をもう一度、振り返ってその傾向と対策を考えてみたいと思います。

 

まず、犯人像とその手口ですが、中近東系の顔立ちで年齢は40歳前後。(イラン人とかトルコ人と自称する)

 

非常に明るく陽気で人懐っこく振る舞い、悪のオーラは全く感じさせない。体格も中肉中背で威圧感無し。(さすがプロ)

 

気前よく奢って来る。(後で何倍、何十倍にもなってしっかり回収され、高い奢りになるが)

     ( ̄へ  ̄ 凸

 

話しの途中で、さりげなく何回か別の場所に行こう、と誘いを掛けて来る。(酒場、ゴーゴーバー、カジノ、ただし強引さは感じさせない)

 

この時、こいつは、ポン引きか?とでも思えれば良かったのですが、自称トルコからの一人旅と言っていましたので、羽目でも外したいのか、と思い、聞き過ごしてしまいました。

 

誘いに乗らないと、時と場所を選ばず、その場で仕掛けて来る。(私の場合)

 

最後のトドメは、トムヤムクンスープ。(睡眠薬の味や匂いを消すのに都合が良い?さらに、薬を混入し、スプーンでかき混ぜても違和感は無い)

 

薬を盛られると、瞬間的に意識が飛ぶ。(遠のく、ではありません)

     Oo。。( ̄¬ ̄*)

 

犯人の操り人形と化してしまう。(全く思考力を奪われ、最後の会計時に疑う事なく財布を預けてしまう)

     Σ\( ̄ー ̄;)

 

では、私に被害から逃れるすべは無かったのでしょうか?

 

まず、犯人が最初に現れた時、全く相手にしなければ、でしょうが・・・。

 

しかし、気軽に声を掛けて来る人、特に欧米人はたくさん居ますが・・・。

 

そういう人達も含め、一切の人との交流を断ってるもんねオーラ全開の旅行者を時々、見掛けますが旅としての面白さはどうでしょうか?

 

次に、奢ってやる、と犯人が言った時に疑うでしょうか。これが一番お勧めかもしれません。

     (o^-')b

 

さらに、ここがポイントだと思うのですが、最初の奢りはともかく、犯人は二の手、三の手を打って、せっかく見つけた獲物を逃そうとしません。

 

そこで、とにかくオブラートに包んではいますが強引さというかしつこさが有ります。

 

日本でも、よく酔っ払いがしつこく誘っては来ますが、睡眠薬強盗の場合は偶然、出会っただけの関係なのに(そう装っているだけですでに目を付けられてはいるが)、こちらの都合はお構いなしです。

 

普通なら、おっ、そうか!じゃあ、またどこかで!see you.で終わりのはずですが、先回りして、先回りして席を立つ暇を与えません。

 

私の場合は、7時になったらやる事があるので帰らないといけない、とこいつに伝えたのですが(本当は何も無かったが)、まだ、自分が頼んだビールがある内から、奢りと称してビールを頼み、さらに次も残っている内から頼むのです。

 

そして、トドメのトムヤムクンスープも・・・。怒涛の波状攻撃です。

 

この間、「まあ、いいじゃない」でこちらの都合を尊重する事も、意向を確かめる事も有りませんでした。

 

もちろん、これは後になって思い当たった事ですが。

 

奢ってやる、と言われ、特にそれが続き、親切の押し売りとかしつこさ、強引さを少しでも感じたら、毅然ともう時間が無い、と言って断る事でしょう。

 

しかし、以前、チェンマイに行った時、首長族の村訪問ツアーに参加した時、親子3人連れと一緒だったのですが、この父親に食べ物を勧められた時、何気なく断ると、娘になぜ断ったの?と言われ、その後のツアー中、この親子達と気まずい雰囲気になってしまい、後味の悪い結果になった場合もありましたが。

 

さらには、犯人が薬を仕込む場面を見抜く、ではどうでしょうか?

 

私は、一度もトイレに立たず、真向かいに座った犯人をずっと見ていたのですが、全く見抜く事は出来ませんでした。

 

犯人の鮮やかな手口を考えますと、これはかなり難しいと考えます。

 

そもそも最初から犯人を疑ってないですし。

 

また、まさか日中、大勢の人の前で、しかも小奇麗なオープンカフェで仕掛けられるとは思いも寄らぬ事でした。(冒頭の写真を見て下さい

 

私にとって戦国時代なら、織田信長による桶狭間の挺身攻撃。北条氏康の川越夜襲。毛利元就の厳島夜戦の三大奇襲に勝るとも劣らないものでした。

 

あるいは、我が帝国海軍空母機動部隊による真珠湾空襲、さらにはヒトラー総統乾坤一擲のバルジ大攻勢にも匹敵する完璧な奇襲となりました。

     Ψ(`∀´)Ψヶヶヶ

      。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

 

犯人が私の宿までやって来て、私が現金を貴重品入れから財布に移しているのを見ている時、あるいは、こいつがカードも入れるよう指示したのを断った時に事態に気付けば、、、はどうでしょう?

 

しかし、これは、もう薬を飲まされた時点で勝負あった、ですので論外ではないでしょうか。

 

自分の泊まっている宿、部屋、ロッカーを閉めてあるナンバーキーの開錠番号等は覚えていても思考力は無でしたので。

     Oo。。( ̄¬ ̄*)

 

最後に、仮にですが財布を犯人に預け、中身を抜き取られて戻った時、財布を点検し、それに気づいていたらどうでしょう。もし、こうなった場合、確実に返せ、返さないで危害を加えられていたでしょう。

 

周りに人は居ず、こちらは、薬のせいでフラフラ、相手は、犯人以外にも仲間が加勢するでしょうから。(少なくても別の一人を私は見ている)

 

むしろ、カードも持って行くよう指示されたのを奇跡的に断ったのと併せ、気付かなくて幸いだったと言えるでしょう。

 

でも、一番、悔やまれるのは、このクソ犯人にピンポイントで遭遇してしまった事です。

     (*`▽´*)ウヒョヒョ

     (T_T)

 

この犯人の本拠地は、プノンペンからバスで6時間以上も掛かるシェリムアップなのに(たぶん)、ほとぼりを冷ますための河岸変えのプノンペン出張になぜによりにもよって私が出会わなければならないのか!

     川・ε・川

 

普段の犯人の活動時間はゴキブリと同じように陽が落ちてからなのに(他の人達の被害時の場合)、どうしてこの時だけ、明るいうちからこやつはパトロールしていたのか!等々、愚痴の一つも出る、と言うものです。

     ゛(`ヘ´#)

 

以上、日本人被害者がこれ以上出ぬ様、長々と語って来ましたが、どうかアンコールワット観光にお出かけの際、あるいはカンボジア出張時におかれましては、この拙文が少しでもお役に立てば望外の喜びと致すところで御座います。

 

なお、ブログ【危険情報】シェリムアップで自称イラン人による睡眠薬強盗発生!をご覧いただければ犯人の顔写真も閲覧出来ますし、ここから実際に被害に遭った人の体験記も読む事が可能です。

 

それでは皆さん、寒さも益々厳しくなって来る折、お風邪など召しませぬようご自愛下さりませ。では次回までご機嫌よう・・・

 

って、事は簡単に済みませんで、この事件のおかげで、この後、私は緊迫する国際政治のハザマに放り込まれてしまうのでした。

     (・_・;)

 

エピローグ

 

私は、事件の五日後、痛手から立ち直り掛けましたので、睡眠薬強盗の被害に遭った事を伝えにプノンペンの日本大使館に出掛けました。

 

カンボジア警察は、訴えても全く動かないし(ツーリストポリスも)、かえって賄賂を要求してくるとの話を聞いていましたので。

 

もちろん、日本大使館にどうかしてくれ、と言う事ではなく、私の体験が危険情報に載り、少しでも役立てれば、との思いからでした。

 

宿からトゥクトゥクに乗り、15分ほど走ると、やがて高い壁に囲まれた日本大使館が見えて来ました。

 

この隣はタイ大使館で、プミポン国王逝去の喪に服すため、半旗がもの悲しげに掲げられていました。

 

タイ大使館もどよ~ん、私もどよ~んです。(不敬に当たるか)

     (T_T)

 

入り口でカメラや携帯電話を預け、敷地内に入ります。

 

そして、少し歩いた先にパスポートの申請をする建物がありましたので、ドアを開けて中に入りますと、十数人の申請者が座って待っていました。

 

よく見てみると、申請窓口の横に呼び出しブザーがありましたので、それを押すと日本人の女性職員が出て来ました。

 

この職員に、「ご用件は?」と聞かれましたので、「実は睡眠薬強盗に遭いまして」と言うと、「よほどの緊急の場合以外は受付けられないのですが」と返されます。(やはりお役所的)

 

そこで、「いやいや、私の体験を危険情報にでも載せてもらえば」と言いますと、「そこでお持ちください」と指示されました。

 

しばらく待っていると、男性職員がやって来て、一緒に脇の小部屋に入り、私は事件の顛末を語りました。

 

そして10分ほども話したでしょうか、話も終わり(話してスッキリしたと言うのもあった)、部屋を出て、この建物の玄関から外に出ました。

 

そして、帰るためにセキュリーティチェックを行った場所に向かおうとした矢先です。

 

突然、見知らぬ男性がただならぬ気配で私を呼び留めます。

     ( ̄□ ̄;)

 

そして、私にノートの切れ端のようなものを押し付けて、何だ!何だ!と驚く私に向かい、必死の形相で身振り手振りも交え、何事か言って来ます。

    (・_・;)

 

さらに、アーユージャパニーズ?とたどたどしい英語で聞かれましたので、私もイ、イエスと答えます。

 

どうも、この紙切れを大使館職員に渡して欲しい、との事らしいのですが、もう、私は面倒な事に関わりたくなかったので、ソーリーと言いながら行き掛けますと、今度は日本語で「私、朝鮮人」と悲しげな顔をして言います。

 

そこで、やっと私は理解しました。

 

ああ、この人は北朝鮮の人で亡命したいんじゃないか、と。

 

この男性を改めて見ると、背は私より高いのですが、頬もこけ、痩せています。そして服も粗末に見えました。韓国の人ならもっと垢抜けた服を着ています。(ちなみに、プノンペンには北朝鮮レストランもある。ただし、日本人にはあまり愛想が良くないとか)

 

本当は韓国大使館に行きたいが、北朝鮮当局の監視が厳しく、日本大使館に来たのでしょうか。

 

そこで、私はオーケー、オーケーと言いながら青色のボールペンを使い、英文で何か書かれた紙片を受け取り(もう面倒は嫌だ!と逃げ掛けたのを早くも忘れている)、ここで待ってて、と言いますと男性は安堵の表情を浮かべ、「私、もう行くから」と手振りで示し、そそくさと去って行きました。

 

それは、辺りをひどく警戒し、何かに怯えているように見えました。それはそうでしょう。もし、この行動が北朝鮮当局に露見すればどうなるか目に見えていますから。

 

私は、もう一度、建物の中に入り、先程の呼び出しブザーを押して女性職員を呼び出し、事の顛末を話して男性から受け取った紙切れを渡しました。

 

女性職員は、それをしばらく読んでいましたが、私にここで待っているように言うと奥に消えました。

 

私は、また面倒に巻き込まれたのか!まさか私が亡命者と思われているのではあるまいな、と気を揉んでいますと、また女性職員が出て来て、「この件はこちらで処理しますのでどうぞお帰り下さい」と言われました。

 

私は、宿へ帰る道すがら、さっきの男性の切羽詰まった顔を思い浮かべ、良い方向へ向かえば、と思うのでした。

 

と同時に、実は日本大使館も北朝鮮当局に監視されていて、亡命者をほう助したとして、この私も目を付けられ、拉致でもされるのではと思うと、何だか背筋が寒くなり、何度も後ろを振り返るのでした。俺の後ろに立つな!俺に握手の習慣は無い!でありました。

     ( ̄ー☆

 

2016年11月12日(土) プノンペンからホーチミンへ

 

〇今日のFX 休場です。

 

〇今日の出費

計 -1,990円

 

♡街角カフェのコーヒー。味のあるドリップ方式。90円。

 

通算 29日目 -65,889円

 

収支 29日目 +69,136円

 

2016年11月13日(日) ホーチミン

 

〇今日のFX 休場です。

 

〇今日の出費

計 -4,433円

 

・主な出費

ニュー・サイゴン・ホステル2泊分 -1,650円

Ngoc Thao G・H2泊分 -1,650円

 

通算 30日目 -70,322円

 

収支 30日目 +64,703円

 

2016年11月14日(月) ホーチミン

 

〇今日のFX

計 +4,000円

 

※トランプ、大統領選勝利後、思いも寄らぬ急激なドル高で、恐ろしくてポジションをなかなか持てない状態が。

 

通算 19日目 +139,025円

 

〇今日の出費

計 -875円

 

・ニュー・サイゴン・ホステル2

 

♡ホーチミンの旅行者通り、ブイ・ビエン通りのすぐ近く。やや分かり難い路地の中にある。なおこの路地は安宿が固まっている。清潔、シャワー温水、水圧良し。ベッドは木製で頑丈。他者が寝返りを打っても全く揺れない。Wifi良好。受付の女子が可愛く愛嬌有り。朝食付き。一泊825円。

 

夜中にハリウッドスターのマット・デイモン似の好漢がゴソゴソ仕出し、ついにはマットまでひっくり返し出したので、どうしたのか聞くと、コックローチが出た、と恐ろしそうな顔で訴えるので、いい物を持っていると言って「シュッとひと吹き、キンチョウの蚊取り対策」を取り出し、吹きかけるとやっと安心して寝だした。ゴキブリのいない国から来たのか?しかし、これは蚊には効くがゴキブリにはどうだろう?(この宿は清潔で、これ以外にゴキブリを見掛ける事は無かった)

 

通算 31日目 -71,197円

 

収支 31日目 +67,828円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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