入院2日目。



朝は、何分かおきに陣痛があるものの、

まだ「大丈夫、大丈夫」「我慢、我慢」と

自分にいい聞かせ頑張る。


しかし、昼前には、

誰かに腰をさすってもらわないと耐えられない状況に、

助産師さんの勧めもあり

姉に電話し、実家の母に来てもらうことに・・・。


そして、旦那もお義母さんに連絡してくれたらしく、

お義母さんも私の腰をさすりに来てくれた。


夕方頃には、痛みがかなり強くなり、

10分おきくらいで陣痛が来る度に、

助産師さんに教えられた呼吸法 ― と言っても、

「ふぅ~、ふぅ~」と規則的に息を吐くというだけなんだけど、

それをやろうと試みるが、

ただただ大きな声で「ふーー!ふーー!」と悲鳴に近いを声をあげるだけで、

呼吸は整わない。。。


しまいには、

バスタオルに顔を押し付け、

ぎゃーぎゃーと声をあげ、

切なくて涙があとからあとから止め処なく流れてくる始末・・。



― この時点でまだ子宮口が3cmも開いていなかったみたい。

まだまだ先は長いという助産師の言葉に、絶望。




途中、ジャスコに買物に行ってきたらしい姉が病室に来て、


「もっと楽しいことを考えれば楽になるよ!

そんな苦虫を噛み潰したような顔をしてると、しわになるよー!」


などと、確かそんなようなことを言っていたが、

それどころではなく、


母が腰をさする手を止めたり、

弱めたり、

はたまた強すぎたりすると、


「さするのやめないで!」


などと、かなり強い口調で怒っていたというか、

怒鳴っていたと思う・・・たぶん。


前日からの痛みで、ほとんど寝ていないので、

このへんから意識は朦朧として、

何度も意識を失う。



しまいには、

助産師さんに、


「帝王切開にしてください。」


と懇願してみたり、


お母さん、お義母さん、助産師さんが、

私を励まそうと温かい言葉をかけてくれても、

まったく余裕がなく、


「きっとパパが立ち会えるように、

赤ちゃんがパパを待ってるんだね。」


などと言われても、


「そんなの待ってなくていいから、

今産みたい!」


と毒づいたりしていた。





何時頃だろう・・・。


旦那が予定よりも仕事を早く切り上げて、

8時か9時頃(?まったく覚えていない)に、病院に来てくれて、

お母さんたちとバトンタッチ。



ここから、私たち夫婦と陣痛との戦いが始まる。


仕事と私の陣痛に付き合って、

同じく前日寝ていない旦那。


発狂寸前の私。


時計の針が午前0時を指そうとしている頃、

朦朧とした私たちは、

陣痛が来る度(たぶんもう5分間隔とか3分間隔だったと思うけど)

ナースコールを押して、

助産師を呼びつけては、


「どうにかなりませんか?」

「この機械もうはずしてください!!」(赤ちゃんの心拍と、お腹の張りを見る機械を付けていた。)

「まだですか?いつ産まれますか!?」

「助産師さん、とにかく、ここに居てください!!」(今思えば、意味不明。なんか不安だったみたい。)


となんだかパニくっていたのかなんなのか、

二人で助産師さんを呼びまくっていた。



最後は、ナースコールを押しても、

誰も来なくなってしまった・・・ってゆー。泣くあ~




つづく