人として、美しく生きる。
時として、ドン・キホーテのように滑稽であったとしても。
人間は一本の花を生むことさえ、できない。
が、花を美しいと感じる心がある。
花をいつくしむことができる。
戦車が踏み散らした大地にも春になれば、花が芽生える。
彼らは、人間のやることなど、構っていない。
自分の咲く季節に咲くという断固とした姿勢をもっている。
断固とした姿勢。
どんなことにも負けない。
私は花のように美しく生きるのだと。
その花は、人によって、違う。
向日葵のような人もいる。
誰も気がつかないような野の花も。
全力で咲いている。
雨や風に負けずに。
彼らは、咲くために生まれてきた。
自然は負けない。
