知人に大変、有名になった女性がいる。
センスもいいし、努力家だ。
雑誌を見ると、よく載っている。
ある時から、彼女は私を遠ざけるようになった。
個展に来るのを嫌がるようになった。
なぜかは、わからないが。
そして、昨晩、或る雑誌にご主人と一緒に載っている彼女を見て、息を呑んだ。
外国人?と思うほど、素敵なご主人。
だけど、女性の勘で、この人は遊んでいると確信した。
その二人の並んでいる写真を二度、見ることはできなかった。
彼女の哀しみがわかったから。
人は、さまざまな栄光と哀しみが裏表だ。
何が幸せか、わからない。
決めるのは、おそらく、自分だけだろう。
彼女の幸せを祈る。