毎日を今日できることに集中して、過ごしている。
不安がないといえば、うそになるが。
不安に押しつぶされないよう、巧みに日々のしごとに集中している。
そんなとき、ふと、主人が或る日、語った、「現代は、虫の時代ではないか」という言葉を思い出したりする。
人間は、生物の頂点に立ったかのように、思い上がっているが、よく見ると、虫がこの世界に君臨しているのかもしれない。
虫は、よく見ると非常に均整のとれた形をしている。
そして、その数、種類。
人の足の下には、数え切れない虫が蠢いていたりする。
「虫の時代」。