魚の白子を甘辛く煮付けたものと、茗荷の酢の物。
どちらも、好きで、作るのは、簡単です。
白子は、切って、沸騰した砂糖と醤油、水の中に入れ、少し煮詰まるまで、煮る。
ご飯のお供にいいです。
友人のお母さんに久しぶりに会えました。
マスクをして。
もう、寝たきりです。食べれません。
声を掛けながら、目やにを取ったり、頭を撫でたりしました。
目を覚ますことはありませんでしたが、顔色もよく、友人によくやっているねえと声を掛けました。
友人の妹は、ただ、立っているだけでした。
この状況が許せないようでした。
二年間、近くにいながら、会いに来なかったという友人の話を後で聞き、「考えられないね」とひとこと。
義母のところにも、コロナ禍前は、ひと月に一回は顔を出していました。
そんなことを思いつつ。
しかし、よく、考えてみると、亡くなった母のところには、結婚して、あまり行き来がなかったことを思い出しました。
母の姉から、具合が悪そうだよ、と聞き、末期がんがわかりました。
それまで、お互いに行き来はなかったのです。
母も結婚したので、安心していたのでしょう。
訪ねてくることはありませんでした。
末期は、父、兄、私で交代で看病し、自宅で静かに亡くなりました。
母は、そのことをどう思っていたのでしょう。
途中で、抗がん剤の副作用で、意識が無くなったので、聞くことはできませんでした。でも、満足していたのではないでしょうか。
そう考えています。
妹さんも、お母さんに心が添えれるようになりますように。
人の生き死には、静かでありたいものです。
生まれるときは、にぎやかに。死ぬときは、そっと。
