「クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル」(こちら )
1月11日(月・祝) 17:00開演
水戸芸術館 コンサートホールATM
【出演】
クリスチャン・ツィメルマン (ピアノ)
【曲目】
シューベルト : 7つの軽快な変奏曲 ト長調
シューベルト : ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D959
シューベルト : ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960
世界最高峰と言われるピアニスト ツィメルマン!
生の演奏を初めて聴けました 何という幸せ
実は、ツィメルマンはとても繊細で神経質な方かしら・・・と想像していたのですが、
パンフレットなどで見るツィメルマンは(近寄りがたい?)貴公子でしたから。
今やツィメルマンも御年59歳!
白髪をふんわり伸ばしたヘアスタイルで、予想に反して柔らかな表情での登場でした。
演奏も、一つひとつの音がキラキラ輝き、会場を優しく包んでくれました。
当日券で買った席は、前から9列目の中央からやや左側。鍵盤が真正面に見える席。
ツィメルマンの指の動きが良く見える最高の席でした。
実は、演奏曲を一週間前ぐらいからCDで繰り返し予習していました。
この日弾いたピアノ・ソナタ20番、21番はシューベルトが亡くなる2ヶ月前に作曲したもの。
寂しい、悲しい曲だと、ずっと思って聴いていました。
ところが、昨日のツィメルマン演奏を聴いて一変!
ツィメルマンの弾くピアノの音色は、美しく柔らかで、まるで幸福感あふれんばかりの音色。
シューベルトは最後、亡くなる時、幸せに満ちていたんだ!と一人確信した次第。
21番は同じメロディーが繰り返し繰り返し演奏され、
で、まさに散り際でしょう、最後は、華々しく鳴って、消えて、曲が閉じる。人生の幕。
私はそんな風に思ったのでした。
譜面台を倒して、その上に譜面を置き、
ツィメルマンご自身で譜面をめくりながら演奏。時々ピアノの演奏も止めてね。
きっとその方が、自分の世界観で演奏に集中したかったのかもしれませんね。