会社で貸した本http://s.ameblo.jp/chokobostallions/entry-12146374751.html?frm=themeが返却された際、一緒に貸して頂いた本です。2007年に岡田斗司夫さんが出された本。

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かつてのテレビアニメや映画の話を例えにして、面白おかしく書いていますね。
世界征服にも金がかかる、という話の展開から、これはまさに会社経営と同じではないか?と思わせておいて、実はこの本は経済学を取り入れた本でした。

いくつか面白いエピソードがあって、織田信長は戦国時代当時統制品であった油を自由化したそうで、庶民に油が流通することで夜の街が明るくなった。そして信長は安土城から街の夜景を見下ろした。これ、日本初の「夜の夜景」だったそうです。これぞ世界征服!

南北戦争もコストゼロの奴隷で農業を推し進める南軍と、自由主義工業化を推し進める北軍の戦いだったと。これも経済戦争ですね。

地中海を支配したパックス・ロマーナから植民地政策で大航海時代を生んだパックス・ブリタニカからパックス・アメリカーナまでの歴史観など、後半は特に知的な内容でしたね。

この本の後、世界はリーマンショックからイスラミック・ステートの時代へと変化してゆくわけですが、世界の覇権が変化することを実感させる内容でした。なかなか面白かったです。

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