ちょこぼ頑張る
2010.11.1(月)
昨晩の痙攣の後は大分落ち着いて少し元気な様子。でも、ちょこぼはますます何も受け付けなくなりました。食べ物を口のそばに近づけても頑として拒否。あんなに飲んでいた水にもクチをつけようとしません。朝から大好きな牛乳を少し舐めただけです。それでもちょこぼは何とか頑張って自分の力でトイレに行きます。でも尿はほとんど出ません。
この日の夜遅く、papaさんが口で砕いて与えたクッキーの粉をようやく積極的に食べてくれました。
そして、ちょこぼが自分からものを食べたのはこれが最後になりました。
2010.11.2(火)
今日も一日ぐったりしたままです。牛乳にもほとんど反応しなくなりました。それでも最後の力を振り絞るかのように自分で立ち上がり何度もトイレに通います。ちょこぼの体からどんどん水分が抜けていきます。
2010.11.3(水)文化の日
朝9時30頃、まだちょこぼは一人で立ち上がることが出来ましたが、だんだんそれも辛くなってきたようです。トイレに行きたいときは支えてあげることにしましたが決して粗相はしません。
何とか食べてもらおうと、鳥のスープやメロンの汁などを与えてみますが興味を示してくれません。ちょこぼの栄養がどんどん失われていきます。体の中にはどんどん毒素が溜まっていきます。それでもちょこぼは頑張っています。必死に生きています。つらかっただろうね、ちょこぼ。本当に偉かったね。
でも日付が変わった翌日の未明、そんなちょこぼに大きな異変が起こってしまいます。
入院の費用
末期の腎臓病の治療の参考になれば幸いです。
入院前の検査と7泊8日の入院の費用です。
・診察料 735円
・血液検査 8,400×3回=25,200円
レントゲン 4,200×2枚= 8,400円
(↑これはガンの検査です)
・点滴セット 6,300円
・点滴液 2,100×5=10,500円
・皮下注射 1,890×7=13,230円
・入院料 5,250×7日=36,750円
・心臓薬 105×10=1,050円
・抗生剤 158×20=3,150円
・老齢犬割引 ▲15,800円
合計 89,525円
退院 そして 痙攣 《2010.10.31》
3日で退院の予定でしたが、数値が改善しないため結局1週間の入院になってしまいました。私たちが顔を見せるとかえって寂しがるだろうと、この間一度もお見舞いに行くことガ出来ませんでした。
1週間点滴を続けた甲斐もなく、クレアチニンの値は2.9(正常値は0.3~1.3)と、正常値の倍以上で高止まりしています。でもこれ以上入院を続けるとちょこぼのストレスが大きすぎるので一旦家に帰して様子を見ることにしました。次は4日後に改めて通院し、自宅での点滴の方法を習うことになりました。
さて、入院室から出てきたちょこぼは、驚くほどぐったりとしています。入院前より遥かに弱っているように見えます。私たちの顔を見て、一応喜んではくれたものの、いつもの元気は全くありません。病気もさることながら、一週間の入院が精神的にも相当応えたのかもしれません。結果論ではありますが、この入院がちょこぼにとって本当に良かったのか、今振り返ると少しばかり悔いが残ります。最後の最後に本当に寂しい思いをさせてしまったね、ちょこぼ。きっと毎日毎日まっていたんだろうね。ごめんね。ごめんね。
家に帰ったちょこぼは他の犬たちに囲まれても元気がもどらず、横たわったままで何も食べようともしません。でも、トイレだけは気力を振り絞るように立ち上がり、自分で済ませます。けなげです。
家に戻って大分落ち着いたのでしょう。ちょこぼは、穏やかに寝ています。そんな様子を眺めていると、突然ちょこぼの身体が痙攣し始めました。手足を突っ張りのけぞるように震えています。こんなちょこぼを見たのはもちろん初めてです。mamaさんが慌てて抱き上げると、しばらくして痙攣はおさまり、またぐったりと眠りに着きました。尿毒症の精神症状です。このとき、ちょこぼの命に本当に危険が迫っていることをはっきりと認識しました。