定番ソング考(『夏』の巻) | ちょいと、戯れ言横丁・テーマトーク館

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春原圭による、よろず文章読み物ブログです。読んでくれた皆様との忌憚ない意見交換を重視したいと考えておりますのでよろしく。









 今年、サンミュージックが20何年ぶりに総力上げてプッシュしてる、さんみゅ~というアイドルグループが現在『夏祭り』をカバーしてリリースしている。一般的にはジッタリン・ジンのカバーということになるのだろうけど、僕的にはWhiteberryのカバーと考えた方がしっくりくる。原曲はジッタリン・ジンかも知れないが、この曲が『太鼓の達人』や甲子園のアルプススタンドの定番になったのは白ベリのカバーヒット以降だし、歌ってるさんみゅ~たちのキャラも白ベリのそれに近い──『夏祭り』を夏の定番ソングにしたのはジッタリン・ジンではなく白ベリであることは間違いない。
 と、そう考えてみると、夏の定番ソングというとこの『夏祭り』以外に何があるだろうか──夏と言って誰もが真っ先に思い出すのはTUBEだろう。彼らが夏の定番アーティストであることは間違いない…、しかし「TUBEの夏の代表曲と言えば?」と問われてみると、人によって『シーズン・イン・ザ・サン』『ああ夏休み』『Beach Time』『夏を待ちきれなくて』『さよならイエスタディ』って感じで分散してしまうのではなかろうか…? TUBEの夏の定番曲としてどれか1曲を挙げてしまうと別の曲を推すファンから猛烈な横槍が入りそうで、ひとつに決めるのはつい憚られてしまう。
 TUBE以外の夏の曲となると──『ふたりの愛ランド』(石川優子&チャゲ)や『夏が来た』(渡辺美里)や『私の夏』(森高千里)などは現在でもラジオでオンエアされることが多いけれど、しかし「夏と言えばこの曲!」と言えるほどの毎年の定番になってるとは言えないだろう。毎年コンスタントに夏になると聴かれる曲で「この曲が聴かれるようになると夏だな」と感じる曲となると上述の『夏祭り』以外には『サマーヌード』(真心ブラザーズ ← 山Pのカバーバージョンなんか認めないぞ、絶対に! ドラマもつまらないし)くらいしか思いつかないのである──音楽業界も各アーティストも、TUBEに対抗できないと踏んでか、夏の新たな定番ソングを生み出すことにはあまり熱心ではないようで…。
 アイドルには夏のヒット曲がいっぱいあるんだけど(『夏のお嬢さん』(榊原郁恵)、『渚のハイカラ人魚』(小泉今日子)、『真夏のSounds Good』(AKB48)等々)、基本的にアイドルは支持層が同世代に限られてしまうから、なかなか定番ソングにはなり得ないんだよね。冬とは違って雪などのようなロマンチックな小道具に乏しい分定番の曲がなかなか生まれにくいのかも知れない。上述の2曲も、夏を楽しむというよりはむしろ懐かしむみたいなノスタルジーテイストだし──
 ここ最近の夏は「キラキラした若者の季節」というよりも“猛暑”“熱中症”みたいな凶悪なイメージが先行してる感があるから、この先「夏の定番ソング」が新しく登場する可能性はますます少ないだろうな…、と思いながら、…夏は遠い夢の中~♪ なんて口ずさむ僕なのでした──